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「ちょっと奥さん!」
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 今回ご紹介するのは100円ショップで買えるアンプ内蔵機器2点です。

■ 超お買い得? 携帯音声増幅器「クリアボイス」

ちょっと奥さん! 2007/3/15

 1つ目は自動車で使用する携帯電話用音声増幅器『クリアボイス』(株式会社ビタクールジャパン)です。
 100円ショップ ECHO PLAZA で購入。かなり以前から並んでいますが、あまり売れていないようです。

 自動車運転中に携帯電話を使用すると罰せられるようになり、簡単なイヤホンからハンズフリーシステムまで、様々な携帯電話グッズが販売されています。
 その中の1つがこの『クリアボイス』です。
 株式会社ビタクールジャパンのHPでは後継機の『クリアボイスDX』が1580円との表示もあります。
 元々は100円商品ではなく、普通の値段での商品だったのが100円ショップ流通に流れてきた物のようですね。
 なにしろこの内容で100円は普通は絶対に無理です。
 豪華セット内容は

・クリアボイス本体(マイク+アンプ+スピーカー)
・中継マイク(マイク+ミニスピーカー)
・イヤホン

 イヤホン単体でも100円ショップで一個100円(税込105円)で売られている品です。
 コンデンサマイクにアンプ回路、スピーカーまで付いて角度の変えられるシガープラグ一体型ボディ、おまけに青色LEDがついています。
 本体だけでもウハウハですが、更に「中継マイク」としてコンデンサマイクと小型スピーカーが付いた携帯電話平型プラグ付きのマイク・スピーカーまで付属しているので、全部でコンデンサマイクは2個!スピーカーは大型と小型の2個!アンプ基板には電解コンデンサなどが盛り沢山と部品は取り放題です。

 アンプの中心となるのはSGS-THOMSON社の1WモノチャンネルアンプICTBA820Mです。

 このIC1つでマイクレベルの極小さな電気信号をスピーカーを鳴らせるだけの大きさに増幅しています。

 回路図は次の通りです。


 そのまま携帯電話の音声増幅器として使用しても良いですし、TBA820Mは3〜12V電源で働くモノチャネルアンプICなので何か別の用途に転用するのも良いでしょう。

 単に部品取り用にするにしても、これだけパーツが入って105円は超お買い得です。

 100円商品として生産されている物では無いでしょうから、在庫が無くなれば終了だとおもいます。見かけたら買っておいて損は無いとおもいますよ。

** 追記 **
 3/22にザ・ダイソーで「クリアボイス」が840円商品で売られているのを見ました。
 かたや105円。かたや840円。凄い差。

※ 改造・アンプICの流用等はデータシートをご覧になってご自分で設計してください。


■ 定番100円ICアンプ

ちょっと奥さん! 2007/3/15

 2つ目は100円ショップのアンプ物としては定番商品の『ボリュームアンプ』(丸七株式会社)です。
 100円ショップシルクで購入。

 パッケージには「ボリュームアンプ」と書かれているのに本体には「ボリュームあっぷ!!」と書かれていて(こちらのほうが目立っていて)どちらが本当の名前なのかわくわからなくなっています。

 こちらはスピーカーが付いていない「電池式アンプのみ」となっています。

 部品数も少なく非常にシンプルな基板です。
 これなら100円商品として納得です。

 本体内にちょうど単4電池が一本ぶんくらいの空間が空いていますので、何か自作の回路を組み込んで別の用途に使うのもアリだと思います。

 アンプICはSGS-THOMSON社の2チャンネルアンプICTDA2822Mです。[TDA2822MデータシートPDF]

 回路図はこの通り、ほぼデータシートのブリッジ接続での使用方法通りです。

 このICは元々2チャンネルのステレオアンプ用ですから、改造してステレオヘッドフォンアンプ等が簡単に作れますね。
 また電源範囲も1.8〜15Vと広いので、電池駆動の低電圧回路での用途から比較的電圧に余裕のある回路まで様々な製品で利用できそうです。
 12V電源で、パソコンのサウンドボード出力から小型スピーカーを鳴らすパソコン内蔵ステレオアンプ等も簡単に作れてしまいます。

 基板を全く改造せずに、何か音声関係の機器の中に入れてしまって「アンプ基板」として使うだけでも、これが100円(税込105円)で手に入るのは安くて便利です。なにしろアンプ部を組み立てなくても良いのですから(^^;

※ 改造・アンプICの流用等はデータシートをご覧になってご自分で設計してください。



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