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気の迷い 「ちょっと奥さん!」
小・情・報
![]() それは右の写真の「Care Free Talk・ケアフリートーク」(PC-CK013)という製品で株式会社パワーが販売しています。 F.FLET'S(フレッツ)で購入しました。 この製品も元々100円ショップ向けに作られた100円製品ではなく、問屋流れなどでF.FLET'Sに入荷しているものと思われます。 ネット検索すると500円で通販しているショップが見当たりました。 あ、電池(単四×4本)は別売です。 電波はどれくらいの距離まで飛んで、周波数は? この安さ(元からの販売価格も安い目)ではあまり良い回路は使われていないのでは? という事で早速購入して分解してみました。 ![]() 送信機は三角オニギリ型をしていて、電源は単四を一本使用します。連続使用5時間だそうです。 表面中央のスイッチを押すとカチッとロックして、スイッチ周辺の透明部分が青色に光ります。結構凝ったデザインになっています。 中身はほぼ三角形の基板にマイク・FM送信回路(トランジスタによる発振回路)・アンテナパターンが載っています。 意外な事に(失礼!)、発振回路は16.384MHzクリスタル(水晶発振子)を使用していて送信周波数はかなり安定していました。 アンテナは基板周辺にリング状に描かれたパターン部とそれを結ぶ白色のケーブルでループアンテナを構成しています。(このあたりはいじり甲斐がありそうですね…) ![]() 受信機は裏面のクリップでサンバイザーに挟むか、やはり裏面にある「スタンド」用の足を開いて写真のように立てて使用することができます。 電源は単四×3本で、表面のスイッチを一度押すと赤いLEDが点灯し、もう一度押すとLEDが消灯します。これはロックスイッチでは無くソフトスイッチになっています。(ちょっとびっくり) もちろん受信音量調節用のボリュームも付いています。 中の基板を見るとFM受信用IC D7088を使った受信部、低周波増幅用のアンプIC TDA2822M(フラットパッケージ品)、そして黒いモールドで覆われた電源スイッチ用ICなど各機能ごとの部品が配置されています。 受信周波数はトリマコンデンサで微調整できます。ケース裏側に小さな穴が空いていて調ドラを差し込んで回せます。 実は購入する時に「ん・・・足?」とちょっと心に引っかかりがありました。 ほとんどの同様の携帯電話用ワイヤレススピーカーには足は付いていません。ホルダーでサンバイザーに挟んで使用する形態、つまりハウリング防止の為に携帯電話と拡声用スピーカーは離して設置するような感じになっているのですが、のこ製品は鉄製の「足」が付いていてスタンドになります。 そして分解してみて納得! この「足」にはちゃっかりとアンテナ線がハンダづけされていて、「足」がループアンテナになっていたのです。 基板上にはマッチング用のコイルパターンが構成されていたりと結構高周波部分では凝った作りになっています。 これは受信機側は改造のしようによってはかなり高感度化ができるかもしれません。 購入後、電池を入れて電波到達距離を調べましたが、約2.5〜3メートルでした。 自動車の中でハンズフリーシステムとして使用するならじゅうぶんな到達距離です。 送信電力を上げるなどの改造をしなくても、送信・受信側それぞれにちゃんと設計をしてアンテナを伸ばしてやれば5〜6メートルは届くくらいには改良できそうですね。 (興味のある方は購入して研究してみられるのもいいですね。安いですし) 音質はかなり低音ぎみでくぐもった感じの音になります。 用途が用途ですから、それほど高音に気にする事は無いと思いますので、実用的には問題は無いと思います。 6畳の部屋の中で音声を飛ばすとか、何らかの別の用途に使うミニサイズの送信機・受信機などにも使えますし、これが105円というのは物凄くお買い得だと思いますよ! (C)「気の迷い」 Kansai-Event.com 本記事の無断転載・転用などはご遠慮下さい |
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