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気の迷い 「ちょっと奥さん!」
小・情・報 ホームセンターに面白いACコンセントタップが売られていました。
![]() 「電気の使い過ぎ電子音でお知らせ」と書かれていて、よくあるスイッチつき二股タップからスイッチを取って、かわりにブザーとLEDが付いているような形です。 パッケージによると1500Wを越えるとブザーとLEDでお知らせしてくれるそうです。 家庭内でのタコ足配線で、過電流でACコードやテーブルタップが炎上する事故を未然に防ごうという器具のようで、ヒーターやコタツ等をついついタコ足配線してしまう冬場にあわせて新発売された画期的な商品です。 ただパッケージにも書いていますが、ブレーカーのように危険電流が流れたら自動的に電気をカットするような機能は無く、安全を保証する装置では無いので使用する際にはその点にじゅうぶん留意して使わなければなりません。 で、なぜこれを買ったかというと、過去に『回路・デンキ・改造』で幾度か「簡易デジタル表示消費電力計」や「AC100V、5A〜10Aを外部で検出してリレーON/OFF」のようなAC100Vのコンセントに流れる電流値を調べてどうのこうのとするような回路のご要望もあり、センサー部はコイルによるカレントセンサーを使用するのが普通なのですが、そのカレントセンサーをとりつけたり、そもそもAC100Vのコンセントと電気機器との間に挟むためのプラグ・コンセントなどの形にまとめるのが面倒だったので、「お!、AC100Vのコンセント一体型で電流センサーが入った『部品』が498円で手に入るかも?」という流用のために購入した次第です(^^; この「警報機付安全タップ」はそのままAC100Vから電源を取って中の回路が働いているはずなので、小さな装置くらいならこの中から電源も取れないかとか淡い期待もありますが、どう考えてもしっかりした電源回路は入っていなくてコンデンサ降圧回路のような感じだろうし、電源を流用するのは無理っぽいですね。 コンセントに流れている電流値だけでも簡単に外部に取り出せると嬉しいです。 ![]() 上のほうに黒くて丸い電子ブザーが見えます。表示用のLEDもその横に。 赤茶色の大きなコンデンサはコンデンサ降圧式の電源回路用です。やっぱり・・・。 警報を鳴らす電流値は左側に見える半固定抵抗で調節できそうです。 肝心の電流値の検出方法は、写真中央のぐにゃぐにゃと曲げられた金属板にコンセントに流れる電流を通して、金属板の抵抗値で生じる微弱な電圧を検出する方法のようです。 コンセントに流れるAC100Vを直接扱っているので、ここの基板から配線を延ばして外部に出したりしたら、感電や漏電などの危険性があるので改造して電流センサーとして使用するには不適切です。 ちょっと残念ですが、安全第一なのでこれはこのままフタをしておしまいにしましょう。 基板の裏側には14ピンのフラットパッケージのICが見えましたので、多分オペアンプICが載っていて感知したごく僅かな電圧値を調べて基準値を越えたらブザーを鳴らす回路が載っているのでしょう。 コンセントとつながっている太い銅線のはんだづけを外さないと基板が外れないので、これもこのまま調べずにフタをしておしまいに。 改造・流用には向きませんが、本来の用途で家庭内でタコ足配線が危険な状態になったらお知らせしてくれる警報装置としてはコンパクトでスイッチも何もなく、コンセントに挿すだけで使えるという簡便な装置である点は良いですね。 これからの冬の季節、タコ足配線火災などが起きないように注意しましょう! (C)「気の迷い」 Kansai-Event.com 本記事の無断転載・転用などはご遠慮下さい |
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