■「気の迷い」気になる実験・報告一覧ページ■
電池一本で白色LEDを点灯させるDC-DCコンバータの記事や↑↑↑
100円ショップLEDライトの徹底比較記事は↑↑↑


★★ 小ネタ集 ★★

赤色自転車点滅ライトの白色LED化
◆ 100円ランプにチャージポンプ昇圧回路追加 ◆

 自転車ライトの点滅化改造ページに「100円ショップ自転車用点滅ライト(赤色の尾灯)を改造して白色LED化していますよ」という投書を木下様(仮名)という方から頂きました。
 面白そうなのでメールで何度か連絡し、木下様の元の回路を二人で更に改良することで今回発表する改造ランプができあがりました。

 ここしばらくはチョッパ型の昇圧型DC-DCコンバータ形式の回路を使った記事が続きましたが、もう1つの昇圧回路の基本であるチャージポンプ回路を使った電子工作をご紹介する良い機会だと思い記事化しました。

* 詳しい改造手順を追加掲載 2007/1/8


■ 使用する100円ライトはこれ

 ザ・ダイソーで右の写真のような自転車用点滅ランプが販売されています。(税込み105円)
 自転車−151という商品番号です。

 透明ケースの中に赤色LEDが5個ついていて単4電池2本(別売)で光らせています。
 裏のスイッチを押すと常時点灯と6パターンの点滅の合計7パターンが順次選択できます。

 ケースが透明なので『白色LEDのライト!?』と勘違いしそうなちょっと怪しい面もあります。

 電源が3Vですのでそのまま赤色LEDを白色LEDに交換しても、一応点灯はしますが白色LEDをじゅうぶん明るく点灯させるだけの電圧ではありませんので、暗いですし電池が少し減るだけですぐに電圧不足でつかなくなってしまいます。

 何らかの改造を加えないとこのライトを明るく光る白色LED化するのは無理です。


■ 中身はどうなっている?

 このライトの中の基板はこんな感じです。

※ LEDは取り外して、部品位置や方向を写真に加筆しています。

 LEDが5個と、基板の中央にモールドされた点滅ICがついているのがわかります。
 点滅パターン選択スイッチは接点を形作るパターン(櫛形の部分)に導電ゴムを押し付けるタイプです。電源を切るスイッチはありません。(8回押すと消灯に戻る)

 回路図はこうなります。

 5つのLEDは全部独立しているのではなく3つのグループになっています。
 LEDをつける端子(出力ポート)は測定した結果オープンコレクタタイプのようです。電圧出力は無くGNDへの引き込み専用です。

 赤色LEDの状態で、点灯時各LEDには約40mAの電流が流れています。
 制限抵抗は特に無くIC内部の出力トランジスタの飽和電圧ぶんにあたるほんのわずかの電圧減だけで、ほぼ直接電池の電圧がLEDにかかっています。

 電源OFFスイッチはありませんが、LEDが全部消灯している時はICにマイクロアンペアメーターでも計り難いような微弱な電流しか流れていませんので、ほぼ電池の消耗はありません。

 点滅している時はLEDに定格以上(約2〜4倍の40mAも)の電流を流してもこの機器の場合はLEDは壊れませんが、常時点灯状態で40mAも流してしまうと極端にLEDの寿命を縮めてしまいます。
 「どうせ中国製だし、そんな所はちゃんと考えていないんじゃないの?」とも思いましたが常時点灯しているLEDを見るとどうも点滅状態より暗いのです。

 そこでオシロスコープを繋いで調べてみると、常時点灯時は約150Hzでデューティ比25%くらいでパルス点灯させていました。
※ 製造ロットの違いなど製品により周波数等は多少違うようです
 常時点灯時でもLEDが痛まないように、ちゃんとパルス制御で電流制限をかけていたのです。単4電池にしては大きな電流なので、電池を長持ちさせるという意味合いもあると思います。
 ちょっと中華回路を見直しました。

 で、ここで特に流用する程の物でも無いし・・・と私は長い間放置していたのですが、今回木下様より「このパルスを利用してチャージポンプを働かせて白色LED化しています」というご連絡を受けて、「なるほど、その手があったか!」とこのライトの利用価値がグン!と上がったというわけです。

【注意】
 今回は点灯時(常時点灯時も)LEDドライブ出力が発振している回路なのでこの改造ができるものです。
 発振しないタイプのライトでは同じ改造をしてもチャージポンプは働きませんのでご注意ください。


■ チャージポンプを追加しよう!

 では、この回路にチャージポンプ回路を追加して、白色LEDを点灯するのに必要な電圧を作る昇圧回路を組み込みます。
 改造後の回路図はこのようになります。
・赤色LEDを白色LEDに交換。
・LEDのコモン(+側)を電源+から切り離してチャージポンプ回路に繋ぐ。
・チャージポンプ回路を追加。(各LEDの−側を発信源にする)


 の3つのポイントになります。

 各LEDの−側、すなわちICの出力端子は常時点灯時には約150Hzで発振しています。
 また点滅パターンの場合にはその点滅周期で発振している発信源とみなせます。

 その発振信号を昇圧回路の発信源にしてチャージポンプを働かせようというものです。

* 追加 *
 「常時点灯」時の発振出力は、ダイナミック点灯ではなく全グループが同時にON/OFFしています。
 最初はダイナミック点灯ではないのか?(電気屋的に考えればそれが最適)という所から設計が始まっていますが、実際に測定して全部同時に動いていることを確認していますので今回の回路図のようになっています。
 「常時点灯」では全出力同時に、「点滅」では各出力別にGNDに引き込まれますので、どちらの点灯パターンの時でも昇圧できるようにしています。

● チャージポンプ昇圧回路のはたらき
 ここでチャージポンプ昇圧回路がどのようにして昇圧するのかを説明します。

 チャージポンプとは、「ポンプ」の名の通りコンデンサに電気を溜めたり流し出したりしてまるで水を送るポンプのように電気を吸ったり吐いたりする回路のことです。
 電気を吐き出す時に、電源の電池とコンデンサを直列にすると電圧は最大約2倍にすることができます

● コンデンサに電気を溜める
 LEDが点灯していない時間にコンデンサに電気を充電します。

 LEDが点灯しないとき、ICの出力ポートはOFFで電流のGNDへの引き込み動作はしませんのでトランジスタはONにはならずトランジスタに電流は流れません。

 トランジスタがOFFの状態ではコンデンサには電源からダイオードを通って+から−に電流が流れ、充電されます。
 充電完了までの時間は保護抵抗の値により変わります。


● コンデンサから電気を吐き出す
 LEDが点灯する時はICの出力ポートは内部でGNDに接続されます。

 その信号を抵抗でトランジスタのベースに接続することで、LED点灯時に同時にトランジスタをONにします。

 トランジスタはコンデンサの−側を電源の+側に接続するよう接続されていますので、ONになると「電池」→「コンデンサ」と直列接続したようになり、コンデンサの+側からLEDに電池とコンデンサに溜められた電圧を足した電圧が供給されます。
 これでLEDには電池電圧より高い昇圧した電圧がかかり、電池2本の3Vからでも白色LEDを点灯させる電圧を供給できます。

 コンデンサとGNDの間に接続されている制限抵抗には、コンデンサ充電時には充電電流が流れますので抵抗値が小さいほうが良いのですが、放電時にはトランジスタを通じて電源に接続されてしまうために何にも使われない無駄な電流が流れますのでなるべく大きい抵抗値にする必要があります。
 大きすぎると十分に充電できずにLEDは暗くなり、小さすぎると電池を無駄に消費したりトランジスタを壊してしまったりします。
 このライトの発振周波数には個体差でかなりのバラつきがあるようですので、100Ωから1KΩの間くらいで適宜カットアンドトライして決めてください。

 図ではいちばん上のLED(外側2個)が点灯している様子で線を描いています。
 「点滅パターン」でどれか1組が点灯している瞬間は図のようになります。
 「常時点灯」では、3組全てが同じようにONになって同時に点灯します。


■ 改造しましょ!

 今回使用した部品はこんな感じです。
 なにしろ点滅ライトの基板とケースの隙間が数ミリしか無く大きな部品を使うとうまく収まりませんので、厚みのある部品はなるべく小さな部品を使います。
 トランジスタは手持ちの2SAタイプの2SA1048を使用しましたが、小信号用のPNPタイプであればなんでもかまいません。お店で「2SA1015互換品でパッケージが小さい物」と言って購入すればよいでしょう。
 写真では標準的なTO-92パッケージのトランジスタ(2SC1815)を比較用に並べています。

 そして今回の改造で最も苦労したのは100μFの電解コンデンサで直径が3〜4ミリ以内の物を探すということです。
 一般的なアルミ電解コンデンサでは7〜8ミリ程度以上の太さがあり隙間に全く収まりません。積層フィルムコンデンサ等で適当な小ささの物が無いかと探していたら、手持ちのパソコン関係のジャンク基板の電源回路に150μFのチップコンデンサがいくつか載っているのを見つけましたのでこれ幸いと基板から剥がして使用することにしました。秋葉原のチップコンデンサを売っている店などでも新品を入手可能だと思います。
 容量200μF以上にしてしまうと、十分に充電できずにLEDが非常に暗くなります。逆に50μF程度では容量不足で明るく光りません。100μ〜150μFの部品を使用してください。

 どうしても超小型の100μFの電解コンデンサが入手できない場合は、ケースを一部削るか、上側に付いている銀色の反射板を一部カットしてコンデンサが入る隙間を作ればなんとか入ります。
(共立電子で4V100μFの電解コンデンサが販売されていて、かなり小さいのでケースを削らなくても使えるのではないかと思います)

 改造後の基板はこんな感じです。
 必要な部分をパターンカット、グリーンレジスト剥がしを行った後に各部品を載せてゆきます。LEDは赤色をとり外して白色LEDに替えています。
 抵抗も1/8W品を使えばもっと小さくなりますが、その部分はこれ以上厚みを少なくする必要も無いので1/4Wの物を使用しています。写真では他部品が小さいので抵抗が大きく見えますね。
 制限抵抗の値はカットアンドトライで120Ωにしました。

 ダイオードは少しでもコンデンサに多く充電電圧をかけられるようVfの低いショットキータイプを使用すべきですが、実際の回路ではVfが0.6Vのごく普通の小信号用ダイオードまたは整流用ダイオードでも充電電圧には微々たる差しか現われませんでした。
 特に高価なショットキーダイオードで無くても5〜10円くらいの小信号用ダイオードでじゅうぶんです。

● 詳しい改造手順
2007/1/8 追加
 本記事を公開後、「完成写真を見ても改造方法がわかりません」という投書を何通か頂きました。(頑張って勉強して自分で工作できるようになってください…)
 参考までに改造手順を掲載します。
 元からついている赤色LEDを全て取り外します。
 基板上の3箇所(白い丸の中)をパターンカットします。
 これでLEDのコモンを電源から切り離します。同時にICの電源端子も電池の+から切り離されますので、後にリード線で接続します。
 基板上の4箇所(赤い丸の中)をグリーンレジストを削ってパターンを露出させます。
 後で部品やリード線をハンダ付けするポイントになります。
 基板の表側に白色LEDを5つ載せます。極性に注意してください、写真の下側がA(アノード)上側がK(カソード)です。逆にすると光りません。
 つぎにパターン面にダイオード・電解コンデンサ・抵抗を載せます。ダイオード・電解コンデンサにも極性があります、写真を見て正しい向きに取り付けてください。
 黄色い丸の部分は基板のパターンにハンダ付けします。赤い丸の部分は部品の足同士を接続するだけです。
 1KΩ3本の足を接続した側は、次にトランジスタを載せるまでは宙ぶらりんのままでOKです。
 トランジスタを載せます。向きは表がこちらを向くようにします。
 黄色い丸の部分はダイオードの足と同じところにハンダ付けします。赤い丸の部分は部品の足同士を接続するだけです。
 ダイオード・電解コンデンサの側は2本の足が同じ方向に伸びていますのでショートしないよう注意してください。
 ICへの電源(赤い線)とLED電源(黄色い線)の渡り線を接続します。
 どちらもパターンカットをした部分のすぐ横にハンダ付けしますので、カットした部分をハンダで繋いでしまわないよう細心の注意を払ってください。

 接続間違いや、違う配線・ハンダ付けポイントとのショートが無いかよく確かめたら基板の改造は終了です。
 電池を仮配線で接続してみて、スイッチ部のパターンにゴムスイッチ(元からある部品)を押し付けて点灯や点滅するかのテストをします。
ここまで 2007/1/8 追加

 ケースに入れて完成!

 電池ボックスの部分に部品がはみ出たり、追加回路が厚すぎてちゃんとネジ止めできない、などの不都合も全くありません。
 改造した部分が全く見えないので、電池を交換する為にフタを開けても改造機だとは気付かないほどです。


■ チャージポンプ回路の動作を確認する

 今回のチャージポンプ昇圧回路がどのような働きをしているのかを確認してみましょう。

 テストはブレッドボード上で部品定数の確認などを行っている状態で行いました。

● 改造前
 これは改造前のチャージポンプ無しの状態で、LEDにどのような電圧がかかっているかを測定したものです。

 「常時点灯」状態のパルス点灯の様子を測定しました。
 約6.6msec周期(約151Hz)で、約1.9msecの間点灯するパルスとなっています。

 LEDにはほぼ電池の電圧しかかかっていません(約2.9V)。白色LEDはなんとか点灯はしますが本来の眩しい位の輝きではありません。
※ OFF期間に波形が乱れているのはオープンコレクタの為OFF時はLEDは完全に浮いていて、オシロが高感度すぎて周辺ノイズを拾っているからです。

● 改造後
 チャージポンプが働いて、点灯時に電圧が上がっているのがわかります。

 常時点灯では同時に5つのLEDを点灯していますので、100μF程度ではあまりパワーが上がらずに3.1V程度となっている様子がわかります。

 わずかな電圧上昇ですが、LEDの定格電流を流す電圧範囲に入っていますので明るさは2.9Vの時とは断然違い明るくなっています。


● コンデンサ電圧
 コンデンサに充電されている電圧です。

 今回の充電周期では約0.9Vまで充電したところでLEDと接続され、約0.3Vまで放電しています。

 この充電量はコンデンサの容量と制限抵抗の値で変わります。



● 点滅
※ 横幅が20msec/DIVと上の写真の10倍です。
 常時点灯ではなく、全部のLEDを同時に点滅させた時にLEDにかかる電圧です。

 パッ‥‥パッ‥‥パッ‥‥と間隔を開けて点滅するのでLEDが消灯している時間が長くコンデンサに充電された電圧も高くなっています。
 約3.6V(観測波形の外側での実測値)と白色LEDを点灯させるのに十分な電圧まで上がっていますので、この点滅周期ではLEDが眩しすぎるくらいの明るさに光ります。

 しかし点灯時間は約50msecありますが、10msecも持たずにコンデンサは放電しきってしまっています
 このように常時点滅のような約6.6msecの発振ではなく、コンデンサに充電した電気を単発で放電してしまうような光らせ方だと「光った瞬間はすごく眩しく、しかし瞬時に暗くなってしまう」という光り方をします。

 点滅パターンでは『目立つことが目的』ですから、各点滅サイクルで一瞬でも強力に光れば人間の目の残像減少で強力な光の印象が続きますので、このような瞬間だけの昇圧でも効果は絶大です。
 パパパパパパ…と速い点滅の場合はこの最高の明るさでの瞬時発光がずっと続いているように見えて、それはもう眩しくて直視できません。

● 消費電流
 この回路が消費する電流を測定してみました。

 常時点灯(発振)状態で、LED点灯時は60〜82mA、LED消灯・コンデンサ充電時で10〜13mA流れています。

 点灯中にLED一個には約十数mAが流れているようですので、完全にフル発光しているわけではありませんが、直接電池電圧3Vで光らせるより目視の感覚的には2〜3倍明るく光っています。

 しかしこれはあくまで「目印ランプ」としてこのランプを人間の目が直接見た時の明るさの感覚です。(正面から直接は見ないでください)
 「照明」としてこの改造ライトで室内や道路の足元を照らした場合はやはり白色LEDを電流不足で光らせている程度の明るさにしか照らせません。
 改造には超高輝度LEDを使用しましたが、照明としての明るさでは100円ショップのLED一個のキーホルダーライトと同じくらいです。
 自転車の目印灯として使用するには眩しすぎるくらいの明るさですが、暗闇走行で路面を照らすライトとしては使用できないレベルです。安全のため、元の「目印灯」(無灯火防止の前照灯程度)としての利用目的以外には使わないようにしましょう。


■ まとめ

 常時点灯の際に発振(パルス点灯)させていて『暗い』というマイナスポイントのあった自転車ランプを、その発振を「チャージポンプの発信源に流用してしまう」という発想の転換をされた木下様のアイデアには敬意を表します。
 改良する為にメールのやりとりをしている間にも他の機器の改造・流用ネタをお教え頂いたりと「技術交換」とでも申しましょうか、同じように電子回路を弄ってる者同士で楽しい時間を過ごさせて頂くことができました。

 木下様、本当にありがとうございます。

 電子回路の可能性と、おバカな改造には「これで決まり!」という絶対の正解はありません。
 技術者が何人も居れば出て来る答えも沢山あります。

 この記事を読まれている皆さんもぜひ色々な改造や自作回路を製作して、電子のパズルを楽しんでください!


記事掲載: 2006/12/7
追加更新: 2007/ 1/8


* ご注意 *
 製品の分解・改造はメーカー保証が無くなるだけでなく、故障・ショート・発火・副次的な災害の危険、また工作時のケガの危険性があります。
 機器を改造する場合は十分な電気工作の知識を学習の上、自作の回路・装置として取り扱うことを前提に全て自己責任で行ってください。
 本ページで紹介している改造例の通りに改造を行って、全く同じ結果や安全を保証するものではありません。責任は負えませんのでご了承ください。


電池一本で白色LEDを点灯させるDC-DCコンバータの記事や
100円ショップLEDライトの徹底比較記事は
↓↓↓

■ 「気の迷い」気になる実験・報告一覧ページに戻る

「迷い箱」は各ページの記事用と、項目別の総合投書ページがあります。
このページの記事内容に関するご意見・ご質問、談話等はこのページに、
このページに直接関係の無い話題は↓の各項目別に投書してください。
回路・デンキ・改造 電池・バッテリー・充電器
ライト・ランプ・LED 一般「迷い箱」過去ログ

【投稿受付終了】
 本ページ(この記事専用)の『迷い箱』(投稿コーナー)の受付は終了しました。
 現在は過去の投稿の閲覧のみ可能です。

 目から鱗です。ありがとうございます。
 「回路の電源に10〜100μFの電解コンデンサを入れて瞬断しないようにすれば」良かったんですね。なるほど、その手があったか。
 キャンドゥーのLED3灯ライトは電池の固定が甘くて困っていました。スプリングが弱すぎて多少の振動で頻繁に瞬断するので、電池ボックスの改良を色々試みていましたが、これで解決です。早速コンデンサ載せてみます。
(ダイソーのものは板バネでしっかりしてるようですが、初期にキャンドゥーでいくつも買い込んでしまったので何とか使い物になるようにしたいと悪あがきをしておりました。)

 ああ、すっきり。本当にありがとうございました。
wagamiyoni 様
お返事  キャン・ドゥで売られている同様の品は買った事が無かったです。

 電池ボックス側の改造でも良いと思います。
 物理的な改良か、電気的な対策か、もっと別の方法(?)か・・・
 色々な手がありますね。
お返事 2007/7/4
 
 最近はここ(全体)が一番好きなサイトのひとつになっています。
 以前よりテール・ランプが欲しくて、単四二本のバッテリーボックスの片側に回路を納め、電池一本でブルーLED三本を点滅させるものを作ってたばかりだったんですが、新たに、ほとんどこのページ通りに、単四のバッテリーボックスの裏側に回路を配して、ブルーLED3本(中央&外側)のランプを製作しました。
 ビンテージなロードレーサーのサドル直下に隠すようにボルト止めし、本人大満足です。そして、いろんなところで注目と好評を得る様なのでお知らせしたいと思いました。とても感謝しています、木下様にも。
 ひとつ難点だったのは、スプリングでセル固定するバッテリーボックスは、走行時のショックによる瞬間的な電源断が希に起こる事から、IC制御もろとも消灯してしまうんですね(笑)。オリジナルの方はそういう問題は起こってはいませんか?
 取り敢えずセル固定を補強しましたが、不安なので、コンデンサーを組み入れようかと思っています。
th 様
お返事  ビンテージなロードレーサーに青色LEDテールランプとは、渋いですね!

 元の100円ショップのランプでは、かなり激しくデコボコの道を走っても接触不良で消灯してしまったという事はありません。
 接点が安物の板バネなので振動しても離れないようです。
 それに、正常なとりつけ位置だと路面の段差からの上下振動と電池の押さえの向きは90度ずれていますので、板バネを縮める方向にはあまり力は加わりません。

 一度机の上から落とした時にはちょうど電池の方向と垂直になる角度で着地したらしく、板バネが(縮む方向に)曲がってしまって電池を入れても全く接触しないようになった事はあります。グイっと引き戻せば直りましたが。

 電子工作用の電池ボックスのコイルバネはかなり余裕があって、少しの振動ですぐに縮んで+側が離れてしまいますね。
 回路の電源に10〜100μFの電解コンデンサを入れて瞬断しないようにすれば大丈夫だと思います。
お返事 2007/7/1
 
 いつもおもしろく拝見させていただいています。
 このページを参考に同じ物を購入し白色LED化改造行いました。
 (改造ミスの為に3個も購入してしまいました。)
 更に、ここで紹介されているDoCoMo mova用DC-DCコンバータ(同じ物)を購入しエネループ単四型2本で駆動する為の追加改造も行いました。(LEDは25000mcdの超輝度タイプを使用しています。)
 コンバータ昇圧回路とチャージポンプ回路と超輝度LEDのトリプル効果によりエネループ2本だけで今まで体験したことの無い?明るいライトが出来ました。これもホームページ作者殿の御蔭です。
 しかし、心配も有りますテスターが無い為に端子間に何ボルト及び何アンペアあるのか又LED直前に制限抵抗を入れない状態で使用しているので回路が爆発?したりしないのか大変不安です。
 よろしければアドバイスお願いします。
冨田泰典 様
お返事  回路が爆発・・・・はしないと思います。これくらいなら。
 しかし不幸な事にはなりそうですので、順を追って書いてゆきます。

 なぜか同じようなお話が「迷い箱」に複数の方から順番に寄せられていて、どれも「電源電圧を上げた」そして「チャージポンプ改造をした」というのです。
 非公開で「これでも大丈夫か?」とか「動かないけど原因は?」などのご相談が寄せられていて、それぞれメールでお返事しています。

 今回改造したチャージポンプ回路では、電源が単4エネループのようなニッケル水素電池でもちゃんと昇圧して明るく点灯させることができます。

 チャージポンプによる昇圧回路は、電池2本では白色LEDは暗いか点灯しないので昇圧して点灯させる為に改造するもので、もし電源電圧が3.2V以上5V程度までであればチャージポンプ回路は必要ありません

 この自転車点滅ランプの基板(に載っているIC)は電源電圧5V程度までであれば焼けずに動作するようです。(保証はしません)
 電池4本の6V以上では焼けることがあるようですが、アルカリ乾電池3本の4.5Vや、ニッケル水素電池4本の4.8V程度であればそのまま使用できそうです。
 こちらでご紹介した携帯電話用DC-DCコンバータ基板の出力は4.6Vですのでそのまま電源に使用しても大丈夫そうです。

 電源を4〜5V程度にすると、チャージポンプ無しでも電源の+とICの出力(−側にあたる)の間の電圧で白色LEDを光らせるのにじゅうぶんな電圧を与えられます。
 直接白色LEDを接続するのではなく、制限抵抗を入れたほうが良いくらいの電流が流れているでしょう。

 なぜそれなのにチャージポンプ回路まで入れるのか?
 理解に苦しみます。
 もしかして「チャージポンプ」=「明るくする魔法の回路」のような誤解が生まれているのでしょうか?

 もし電源電圧を上げたうえにさらにチャージポンプ回路で昇圧した電圧を与えているとすれば、白色LEDやICの中身にダメージを与えていて、時間が経てばICが壊れて点灯しなくなる可能性があります。(別の自転車LED基板で行った過電流ドライブ実験では数時間でICが死にました)

 この基板の場合、常時点灯時にはデューティ比25%のパルスでLEDを点灯させていますので、直流で点灯させる場合よりは大きな電流を流してもLEDは壊れません。点滅パターンでも同じように個々のLEDの点灯時間が短いのでデューティ比の小さなパルス点灯と似た状態です。
 デューティ比25%の時に何mAの電流まで許容されるのかはLEDの種類によって違います。ご使用のLEDのデータシートを読んで電源電圧と許容電流から制限抵抗値を計算し、定格内で使用することをお勧めします。
 日亜のNSPW500CSの場合、25%時で約63mAが許容範囲です。(25℃)

 単3×3本の4.5V(多少はドロップする)を電源とする5mm砲弾LEDを使用したLEDライトの中には制限抵抗無しでそのまま白色LEDを繋いでいる物もありますので、LEDがよほど弱い物では無ければ4.5Vで25%のパルス点灯なら制限抵抗は全く入れなくても壊れない範囲だとは思いますが・・・。

 この自転車基板で電源が4〜5Vの電源の場合制限抵抗を入れなくても激しい過電流では無いでしょう。ですのでLEDは簡単には焼け切れたりしません。
 しかし点滅ICの出力段トランジスタの電流許容量が全く不明のため、今回の改造後の昇圧電圧では改造前の電流値から見て大きな過電流では無い状態で(多分ICを壊さない範囲内で)使えるのと、電源電圧が4V以上でさらにチャージポンプ回路を入れているなどでパルスでも過大な電圧をかけた場合は許容量を超える大きな電流が流れたICが痛まないのか?耐え続けるのか?は全く不明です。

 「電源電圧を上げる」+「チャージポンプ追加」はLEDは過電流で激しく明るく光るとは思いますが、全くお勧め致しません。

 「電源電圧を上げる」だけの場合もLEDの仕様をよく調べて、できればちゃんと電流制限抵抗をつけてください。
 制限抵抗を入れなくてもほぼ定格ちょっとオーバーぎみ程度だとは思いますが、作られた方が使用されるLEDの種類がそれぞれ違うと思いますので、一概に大丈夫とは言い切れませんのでご注意ください。

 ICが壊れても105円ですし、また作り直せばいいや! という「人間的な容量が大きい」場合はそのまま使ってみるのも面白いと思います。
 回路は爆発はしませんので、ICが壊れるか、LEDが劣化するか、何も起こらずにそのまま使えるのか。そういう実験だと思って。
お返事 2007/3/11
 
 ダイソーの点滅ライトにはLED5個のタイプが2種類、LED3個のタイプが1種類あります。
 こちらで使われた単4仕様で5LEDはカバーがクリアですが、単3仕様5LEDではカバーが赤で流用が出来ませんが、ちょっと大きめ単3仕様3LEDがクリアのカバーでしかもネジ締めタイプなので防水が良さそうです。
 白色LEDに交換して使いました。点滅パターンが3種類なので使いやすいと思います。
kazz 様
お返事  100円ショップの自転車ランプは各社各仕様で何種類も販売されていますね。
 入手しやすいものを使われると良いと思います。

 今回使用した品のように常時点灯時に発振出力になっていないと連続点灯時にはチャージポンプ回路は働きませんので、これ以外のタイプのランプを改造してチャージポンプを付ける際には出力を測定するなどしてから加工してください。
お返事 2007/3/9
 

■ 「気の迷い」気になる実験・報告一覧ページに戻る

(C)2006 Kansai-Event.com
本記事の無断転載・転用などはご遠慮下さい