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★★ 小ネタ集 ★★

100円ショップランプ改造、2分間ランプの製作

* 『自動車用・イグニッション連動自動OFF回路』を追加 11/19


 今回も非常に簡単な改造の小ネタをお送りします。

 100円ショップで電池式の「プッシュライト」と呼ばれる簡易照明器具が売られています。
 数年前に海外のTV通販番組で発売されたのが始まりですが、当時は1個800円くらいし、3〜6個セットで売られていました。
 それから1年くらいで中国製のコピー商品が多数出回り、じきに100円ショップにも並ぶようになりました。

 100円(電池代別)で買えるならと、使っている方も多いのではないでしょうか。
 うちでも納戸やクローゼットの中のランプや、玄関の予備灯として利用しています。

 天井に付いている玄関灯(蛍光灯)は松下電工の「玄関スイッチ」でスイッチをOFFにしてから30秒間は点灯し、遅れて切れるようになってはいるのですが、靴を履いて荷物を取ってドアを出るのに時々30秒では足りない時があります。
 ドアを出る前に蛍光灯が消灯してしまって真っ暗な玄関ポーチでつまずきそうになった事もありました。
 スイッチを同松下電工の「トイレ用」に替えれば(換気扇用端子では)数分くらいまで遅延時間が延びるのでそうしようかと考えた事もありましたが、なんとなくそのまま放置で延び延びになっていました。

 そこで今回は玄関の壁にぶら下げっぱなしの乾電池式のプッシュライトを活用することにし、これを「ボタンを押したら数分間だけ点灯し、自動的に消灯するランプ」にしてしまおうというわけです。
 電池式ですから、スイッチを切り忘れてわずか数時間で電池を無駄に切らしてしまうようなミスも防げます。


■ 回路を考える

 遅延消灯回路(タイマー回路)は色々な方式が考えられますが、今回は「ぴったり××分」とかの精度は必要ありませんので、「だいたい1〜2分くらい点灯してくれれば良い」という程度でなるべく部品点数が少なくて済むように考えます。

 これが今回の『2分間ランプ』の回路図です。
 元は電池豆電球SW2のON/OFFスイッチが直列に配線されているだけの簡単なランプでしたが、追加部品としてパワーMOS FET(2SK2231)で豆電球をON/OFFできるようにし、FETはC1・R1の充電回路で一定時間だけONにすることにします。

 元から付いていたSW2はそのまま残し、2分ランプでは無く従来通りスイッチを入れている間点灯し続けるランプとしても使用できます。
※ FET(4V駆動)を使用しますので、必ず電池4本タイプのランプを使用してください。

プッシュライト (100均商品) 105 円
単3電池×4本 (100均商品) 105 円
2SK2231 85 円
1000μF 6.3V 120 円
100KΩ 5 円
プッシュSW 75 円
基板・線材 等 適宜
合計 500〜600 円
※ 部品代は店舗により異なります。参考程度にお考えください。

● 動作原理
 ふだんは電解コンデンサC1はチャージされていませんのでFETのG(ゲート)端子には電圧がかかっていません。

[点灯開始]
 「一時ON」用の押しボタンスイッチSW1をポンと押すと、C1が電源の+に接続されて充電されます。ほんの一瞬で充電は完了します。
 C1にチャージされた電圧はそのままFETのG端子に加えられます。FETはG端子(G-S間)に電圧が加わるとD(ドレイン)端子とS(ソース)端子間が通電する性質を持っている素子ですので、D−S間に電流が流れるようになって豆電球が点灯します。

[遅延動作]
 「一時ON」用の押しボタンスイッチSW1を離すと充電はしなくなり、C1にチャージされた電気はR1を通して放電されます。
 この時R1が小さいと早く放電し、大きいと少しずつ時間をかけて放電します。
 FETのG端子にはほとんど電流は流れませんので(このへんがトランジスタと違うところ)、純粋にR1の値でC1の放電時間は決まります。

 C1の放電が進み、FETのG電圧が下がってD−S間電流を制限するようになり、豆電球を明るく点灯させられる電流を下回ると徐々に豆電球は暗くなり、G電圧が下がりきると消灯します。
 時間が経つとパッと消灯するのではなく、十数秒かけてボ〜っと消えてゆくのでなんとなく高級感があります。(と思うのは私だけ?)
 もし消灯時にまだ玄関で何かしていて、延長が必要な時には消える前にもう一度ボタンを押せば2分延長しますので、いきなり消えてしまってスイッチの場所がわからないという失敗もありません。

 今回の1000μFと100KΩの組み合わせだと、だいたい1分45秒くらいまで全電流が流れて明るく点灯し、そこから約15秒かけてゆっくり暗くなってゆき消灯します。
 あくまで簡易タイマー回路なので厳密に秒単位での制御はできませんし、電池が消耗してきたらタイマー時間も短くなります。

[消灯中]
 消灯中はFETには全く電流が流れませんので、家電製品で話題になっている「待機電力」は全くありません。無駄に電池を消耗することもありません。


■ 作りましょ!

 追加する回路部分をユニバーサル基板を小さくカットした物の上に組み立てます。

 これくらいの部品点数なら基板を使わずに「空中配線」でも良いのですが、後に説明するFETの発熱の問題でFETをちゃんと固定して他の部分に触れないようにする必要があるので基板に組み立てます。

 今回使用するパワーMOS FET 2SK2231は図のようなピン配置です。(MAX=5A)
 FETは静電気に非常に弱い部品ですので、取り扱いには注意してください。

 プッシュライトの中に基板をビスで固定して、必要な配線をします。

 今回使用したプッシュライトは大型のものですので、基板の取り付け位置や配線の取りまわしはかなり楽です。

 画面下に延びている黄色と白のリード線は、カバーにとりつけたプッシュONスイッチに接続しています。
 元からあるON/OFFスイッチから延びている白い物はスイッチを引っ張るヒモです。
 一時的にFETが発熱しますので、リード線や他のプラスチック部品と接触しないように注意してください。

 元々付いていたリフレクタは白いボール紙を丸く切っただけの物でしたので、それにアルミテープを貼って反射率を高めます。

 まぁ、ここまでしなくてもそこそこ明るいのですが、なんとなく蓋を開けたついでに・・・


 蓋のフチにプッシュONスイッチを取り付け、蓋をしめて完成です。

 本当はフチの下の真ん中にスイッチを取り付けられればデザイン的に良いのですが、中にある元からのスイッチと干渉してしまうのでやむなく少し横にずらした場所になりました。

 「ヒモ」無し型のプッシュライトでは、吊り下げ穴の位置が違って真下に内蔵スイッチが無い物もありますので、そういうタイプでしたらプッシュスイッチは真下につけられます。


■ 完成!

 玄関の壁(柱)に取り付けた様子です。

 乾電池4本の6Vタイプなのでかなり明るいです。

 プッシュスイッチをポンと押すと約2分点灯、ヒモを引っ張って(または本体カバーを押して)ON/OFFスイッチを操作すれば点灯しっぱなしにもできます。

 2分タイマーで点灯中は強制的にタイマーをOFFにすることはできません(OFFスイッチはありません)。タイマー動作をはじめたら素直に2分経って消えるのを待ちましょう。

 玄関以外にも、ランプを灯して後に立ち去る場所(ガレージなど)で活用してください。


■ FETの発熱について

 基本的にパワーMOS FETはONかOFFかのどちらかの状態で使用するのが普通です。ほとんど発熱はありません。
 効率の良い(ON抵抗の少ない)スイッチとしての使用がメインの素子で、あまりFETで電流を制御することはありません。

 定電流回路で制御電圧−電流比の精度を上げる為にFETを使用することもしばしばありますが(自作放電器Type-Gで使用)、そのように電流制御の為にFETを使用すると当然負荷になるぶんのエネルギーが熱に変換されて放出されます。
 ON/OFFだけの制御ならほとんど発熱はしませんが、電流制御の際には放熱にも注意しなければなりません。

 今回の2分ランプでは、ランプのON/OFF中は全く発熱しませんが、唯一消灯前の「ぼ〜」っと暗くなる間だけは電流制限をしていますので制限している間の負荷は熱となってしまいます。
 最も発熱(電流)が大きくなるよう新品のオキシライド電池を接続してテストしたところ、暗くなる時間の中間点(最も負荷電力が大きい)でFET表面温度が約60度くらいになりました。
 もう少し大電流用(MAX=25A)で、パッケージも大きな2SK2232にすると温度はかなり低くなります。
 もちろん電流が流れなくなるとすぐに温度は下がりますから2SK2231でも特に放熱板を取り付けなければならないような高温にはなりませんし、連続で点灯→消灯を繰り返しても約2分間は冷却期間がありますからそれ以上の高温になることもありません。

 リード線が触れていてビニール被覆が溶けることも60度では無いとは思いますが、安全の為にFETにリード線や他のプラスチック部品などが触れないように注意してください。


 今回は電池4本の6Vタイプのランプを使用しましたが、電池2本の3VタイプではFETは不向きです。通常のFETは動作電圧が4V以上なので、G電圧が3V以下では上記の電流制限状態になって電球が暗くなります。
 電池2本タイプのランプの場合は2.5V動作の低圧型FETを使用するか、回路を変更してトランジスタによるスイッチ回路にしたほうが良いでしょう。


■ 自動車用・イグニッション連動自動OFF回路

 「迷い箱」のほうにリクエストの投書がありましたので、『自動車のルームランプ用』『イグニッションONで自動消灯する』の回路に変更して使用する例をご紹介します。

 自動車用で使用するには
  ● 12V電源用に変更する (普通自動車用)
  ● イグニッションONで自動消灯する (リクエスト)
  ● 手動OFFスイッチを追加する (消せないと不便)
の3つの追加・変更を行います。

 上記の要件を満たす回路図はこのようになります。
※ 2分は結構長く感じるので、この回路では約1分にしました。
約2分にする場合はR1を200KΩに変更してください。
(但し大きくしすぎるとFETの発熱も大きくなります)

● 12V電源用に変更する (普通自動車用)
 使用する電解コンデンサは耐圧16V品にします。
 FETは発熱対策も含めて2SK2231から2SK2232に変更します。
 回路図通りの時間設定・電球のW数だと「ぼ〜」と消える際に最大40度近くまで発熱しますが、特に放熱板をつけるなどの加工の必要はありません。心配なら放熱板をつけるか、車体の金属部にネジ留めすればよいでしょう。2SK2232はオール樹脂製ですのでネジ留めしてもD端子がショートしないので便利です。
※ 「足元灯」など複数の電球を同時に点灯させる車種の場合は発熱量も増えます

● イグニッションONで自動消灯する (リクエスト)
 「イグニッションONで自動消灯する」といっても、いくつかの方法が考えられます。

 「イグニッションON中は完全に消灯させ、タイマー動作をしなくしてしまう」のか、
→ 単純なコンデンサ放電回路を付ける
 「イグニッションONにした時に、ランプが点灯(遅延)していたら自動的に消す」のか、
→ 何らかの放電タイミング制御回路にする

 前者の場合、車に乗ってキーを回している間はタイマー動作は全くできず、タイマーONスイッチを押してもランプは全く点灯しなくなります。ルームランプを点灯させる場合は元からあるランプのスイッチを常時ONに入れる必要があります。
 もちろん手動でONにするのですから、用事が終わったらAUTO位置かOFF位置に戻せば良いのですが、せっかくワンタッチでタイマー動作する回路(押しやすいスイッチ)があるのにスライドスイッチをカチカチとスライドさせるのも「なんだかな〜」って感じがします。(何分もつけっぱなしにしたいならスライドスイッチ操作ですが…)

 そこで回路をちょっと工夫して、後者の「イグニッションがONになった時(キーを回した時)」だけタイマーをOFFにする「ワンショットOFF回路」を増設します。
 それが回路図の下半分、トランジスタQ2まわりの回路です。

あ!セルスタート信号を使えばワンショットは必要無い…のはナイショ!

 トランジスタQ2がONになると、タイマー用コンデンサC1に蓄えられている電荷はR2Q2を通じて急速に放電され、タイマー動作を終了します。
 R2は放電電流を制限してQ2を保護する意味と、もし放電時に「タイマーONスイッチ」が入れられていて、直接電源電圧がかかっている時にショートしてしまうのを防ぐ為に入れています。コンデンサとFETのGとの間に入れてG側を引き落としているのは、タイマーOFF動作の時に「パッ」と消えるように見えるようにする為です。
※ 人間は、ボタンを押しても目に見える反応が無いと不安になるものです。

 キーを回してイグニッションON信号(12V)がこの回路に与えられると、D1C2R4を通ってQ2のベース(とR3)に電流が流れます。
 しかしC2は直列に接続されている為「微分回路」となっていて、C2に電荷が溜められて端子電圧が上がるとこの回路には電流が流れなくなります。(本当は極少しだけ)
 ですので、イグニッションをONにしてからC2がチャージされるまでの約1〜2秒程度の時間だけ、Q2をONにするのに十分な量のベース電流が流れて「タイマーOFF」にする動作をする「ワンショット回路」となっています。

 このワンショット回路のおかげでキーを回してONにした瞬間だけ、もしランプがタイマー点灯していたら自動的に消灯する(点灯していないと何も起こらない)便利な動作をします。
 キーをONにしていても「タイマーON」スイッチを押せばタイマー点灯ができます。

 キーをOFFにすると、C2R5を通してゆっくり放電し、ワンショット回路はリセットされ、また次にキーをONにした時に働きます。

 C2R5を取ってしまって、D1R4を直結すれば、ワンショット動作はなしで「12V信号がある間はタイマースイッチは無効」回路になります。
 セルスタート信号からランプOFFの為の信号を取ってくる場合など、ワンショット動作が必要無い(キーをセル位置に数秒回している間だけでタイマーOFFできるから)場合はC2R5は必要ありません。

D1はどこから12Vを引っ張って来るのかわからない為、保護用に入れている"おまじない"です。無くてもほぼ問題は無いです。

 ちょっと思いついたのですが、「イグニッションON信号」ではなく「ライトON」から信号(12V)を取れれば、車に乗ってキーを回した時ではなく、走る準備をして「さあ走ろう!とライトを点灯した時に、運転の邪魔になる室内灯(タイマー中)を消せる」のではないでしょうか?
 この方法だと、停車中に地図を確認したりする為に室内灯を点灯(タイマー点灯)させる時など、車を停めた時にエンジンはかけたままで(エアコンやオーディオはONのままで)ライトだけをOFFにしておけば、地図の確認が済んでまた走りだすときに"運転者がライトをONにするだけで室内灯が自動的に消灯"して、もし同乗者が居るならちょっと驚かすことができるかもしれませんよ。(電気が消えるくらいで驚かない?)

● 手動OFFスイッチを追加する (消せないと不便)
 車の室内灯で使用する場合、「タイマーONにしたら消したくても時間が来るまでつきっぱなし」では不便でしょうがありません。

 そこでトランジスタQ2に並列にスイッチをつけて「タイマーOFF」の操作をできるようにしました。
 家で使うプッシュライトにも「タイマーOFF」スイッチを付ける場合はR2SW2を追加すれば実現できます。


 自動車に組み込む場合、少し部品点数が多いので基板をかなりコンパクトに組み立てないとルームランプの中の隙間に入らないかもしれません。
 それよりも、「イグニッションON時に12Vになる信号」をどこから取って、どうやって天井裏まで引っ張ってくるかのほうが大変なような気がします。
 信号はエンジン用のイグニッション配線でなくても、オーディオ電源あたりのキーON時に12V電源が入るポイント等からも得られるでしょうが、天井の内装を剥がして、コンソールから頭の上まで配線を一本追加するのはかなり大変だと思います。
 でも、自動車改造を趣味にしている方ならこのくらいは朝飯前かもしれませんね。


※ 今回の回路は、ドアスイッチ等すべてのランプONを遅延消灯させるものではありません。


記事掲載: 2006/10/16
追加更新: 2006/11/19


* ご注意 *
 製品の分解・改造はメーカー保証が無くなるだけでなく、故障・ショート・発火・副次的な災害の危険、また工作時のケガの危険性があります。
 機器を改造する場合は十分な電気工作の知識を学習の上、自作の回路・装置として取り扱うことを前提に全て自己責任で行ってください。
 本ページで紹介している改造例の通りに改造を行って、全く同じ結果や安全を保証するものではありません。責任は負えませんのでご了承ください。


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 はじめましてです。遅延回路を作りたいと思い調べてたらほぼ一緒の内容のものがあったので投稿しました。ちなみに私は電気がまったくわからず、回路図とかも、ちょっとしかわかりません。C1とかも、よくわかりませんのでご迷惑をお掛けするかと思いますが宜しくお願いします。

 キーレスエントリーでハザードが点滅する車って多いですよね。簡単に言うとその回路を作りたいんです。でもどうせなら、当たり前すぎるんでハザートじゃなくて自作したLEDユニットを光らせたいんです!しかもお金をかけずに!

 で、キーレスの受信ユニットから出てる配線にリレーを付けて自作LEDユニットを付けたのですが、当然ながら、一瞬しか光りません!

 そこで遅延回路を付けたいんです。点灯時間は3秒位が理想です。3/3投稿の、ひで様の回路とほぼ一緒だと思うのですが、私にはよくわかりません。出来れば時間調整出来ると嬉しいので、VRというものをつけたいんですが、それって高いんですかね?ちなみに全部でいくら位で作れますか?スイッチはリレースイッチで問題ありませんか?回路図を見ても何を買ったらいいかわからないので、できたら名前とか教えてください。本当に面倒お掛けして申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
ミチ 様
お返事  できれば、電子工作をされる方はご自分で勉強して、部品を買えるようにしてください。
 回路図を読んで必要な部品を自分で選んで、そして組み立てできるようにならないと製作物をちゃんと組み立てる事が満足にできない場合が多いです。
 組み立て時に部品の知識が無いので間違った接続や配線をして動作しない、部品を壊してしまうというパターンが多いです。

 キーレスエントリー装置の出力で遅延させるのでしたら、ひで様のご質問に答えた回路で全くそのまま使用できますので同じ物をお作りください。
 点灯スイッチの代わりにキーレスエントリー装置の出力線(12V出力)を繋ぎます。
 モーターの代わりにリレーコイルの−側を繋ぎます。リレーコイルの+側はキーOFFの状態でも12Vの来ているどこかに繋ぎます。

部品番号 品番・形式 参考価格
FET 2SK2232 105 円
R1 100KΩ[誤差5%] 1/4W (カーボン抵抗) 5 円
VR 200KΩ 半固定抵抗 55 円
C1 10μF 25V (85℃品でも105℃品でも可) 10 円
ユニバーサル基板 (適当な大きさの穴あき基板) 90 円
合計 265
※ ハンダや配線材などは適宜用意する

 半固定抵抗の実物写真は「自己電源方式、オートカット電圧可変 ニッケル水素充電池・単セル放電器の製作」ページに掲載しています。

 この後「部品を買いました、部品をどうつなげはいいんですか?」という質問はできればご遠慮ください。
 「作ってみましたが動きません」という話もナシですよ。
 自作LEDユニットを組まれているのでしたら、ハンダづけや基板配線の知識と経験はおありだと思いますので、あとはご自分の力で完成させてください。
お返事 2007/7/1
投稿  ありがとうございました。勉強してからやってみたいと思います。
ミチ 様
お返事  失敗するのも勉強ですが・・・
 失敗しないように頑張ってください。
お返事 2007/7/1
 
 前回はお世話になりました。
 問題なく使用しております、ありがとうございました。
 今回はまたちょっと違ったことをお伺いしたいのですが、スイッチオンで点灯、その後自動で消灯のほかに、強制的に消灯するようにしたいのですが、どういった感じにすればよいでしょうか。
 使用目的は車内のルームランプなのですが、スイッチオンで点灯(5分程度)、消し忘れ防止のために自動で消灯回路を組み込みたいのです。
 さらにそのスイッチをもう一度押せば強制的に消灯できるような感じです。
 ひとつのボタンでは厳しいですかね・・
 いつも質問ばかり申し訳ありません。
 よろしくお願いします。
ひで 様
お返事  1つのスイッチでタイマー起動・強制消灯はトランジスタ1〜2個の回路ではちょっと難しいですね。
 ICを使った回路などでは比較的簡単に作れるのですが、基板の大きさ的にルームランプの中に入るかどうか微妙な所です。

 ほかのご依頼で「車のルームランプの消し忘れ防止の為、30分程度で自動消灯するタイマーが欲しい。点灯中に一回消したらタイマーは解除されて欲しい。」というものがあり、今後の製作予定にしています。(ほかの製作物との順番は未定です)
 ICを使った回路になる予定ですので、そちらの記事の際にひで様のご希望とほぼ同じような物が作れると思います。
お返事 2007/3/20
 
 はじめまして
 記事を読んでいてチョット興味があったので作ってみたくなりましたが、僕は電気的な知識がないのでお聞きしたいことがあります。

 コンデンサーの容量を大きな物に変えたら(2200μF とか3300μF)消灯までの時間が長くなるのでしょうか?。
 また 2200μF 25V と言うコンデンサーでは代用してはまずいですか?(電化製品バラした物の中にあるので)

 知識がないのでその他注意点ありましたらお願いします。
雷豚 様
お返事  雷豚様はじめまして。

 コンデンサの容量を増やせば時間が長くなります。
 2200μF・3300μFと変えると、きっかり2倍・3倍と長くなるのではないのですが、だいたい2倍・3倍くらい時間が延びます。

 25V品ならこれくらいの使用電圧では全く問題はありません。
 耐圧が低いと破裂などの恐れがありますが、使用する電圧より高いものであれば大丈夫です。

 問題は、点灯時間を延ばすと消灯前の「ぼ〜」っと暗くなってゆく時間も延びる為、FETが発熱する時間も長くなって高温になることです。
 3倍の時間くらいでも150℃を大きく超えなければ大丈夫だと思いますし、タイマー時間を延ばしているので一回発熱してすぐにスイッチを押しても次に発熱するまでの期間(点灯している時間)も延びていますから、じゅうぶんに冷却期間があって連続発熱で過熱することは無いと思いますが、一回の消灯時の発熱は増えますのでまわりの物に触れたりしないように工作には注意してください。
お返事 2007/3/20
 
 はじめましてこんにちは
 遅延回路を探して旅に出ていたらこちらにたどり着きました
 遅延OFF回路を作成しようと思っているのですがまさにこちらの回路そのものでした
 しかし私が使用したい箇所は車内で信号が入ったら2秒間程度遅延してOFFにするそんな回路を作成したいのですが
 FETは2SK2232に変更するとしてC1コンデンサーとR1の抵抗をどの程度の容量の物に変更したらうまくいきますでしょうか
 よろしくお願いします
ひで 様
お返事  12V車で2秒の場合は、C1 = 10μF(耐圧16V以上)にしてください。
 R1 = 100KΩのままです。
 実験しましたがランプが電球の場合約2秒後にスッと消灯します。
お返事 2007/3/3
投稿  回答ありがとうございました
 実際に作成しようと回路図をじっと見ていたのですが専門ではなかったのでやはりわからないことがあります
 遅延OFFリレーとして使用しようとしている箇所はスイッチONでアース(GND)に落ちる箇所なのですがそのスイッチを2秒以上長押ししていないとモーターが動作してくれないのです
 そこでリレーを使用して「ポンッ」とスイッチを押しただけで2秒以上長押ししたのと同じ状態を作りたいのです
 こういった場合、回路図で言うと電球に入る+側をカットして(ただしSWからは+側に入力)電球に入る−側をつなげたい線に入力すればいいのですか?
 よろしくお願いします
ひで 様
お返事  今あるモーターが+側が12Vに接続されていて、−側がスイッチ経由でアースというその接続なら、この回路の電球の代わりにモーターが繋がるだけの変更で大丈夫です。

 元からモーターの+側が12Vに接続されている部分は無改造で、スイッチに繋がってる−側をFETのD端子に接続してください。FETが従来のスイッチの代わりになります。

 基板上に作る回路、モーターやスイッチの配線は右の図のようにします。

 右の回路ではR1のところにVRの「半固定抵抗」を追加しています。
 半固定抵抗を回せば約2秒〜約5秒程度の時間が調整できますので、モーターのようすに合わせて調整できます。

 もちろんVR無しでR1のみの約2秒でも問題無いと思います。

お返事 2007/3/5
投稿  ありがとうございます!
 自分が考えた回路図ではちょっと不安でしたが同じでした
 がんばって作成してみたいと思います!
 丁寧な説明ありがとうございました
ひで 様
 
 はじめまして、最近LEDにはまっているたけるといいます。

 この回路を車のルームランプに応用しようと考えているのですが、イグニッションをONにしたときにランプをOFFにするにはどのようにしたらいいでしょうか?
 イグニッションONにしたときにコンデンサを放電させてしまえばいいと思うのですが、どのように回路をつくればいいかわかりません。
 なにかいいアイディアをお願いします!
たける 様
お返事 たける様

 イグニッションON時に12Vがもらえる端子があれば実現できます。
 回路図は書きましたが、一応テストをしてみて安定動作が確認出来次第掲載したいと思います。

 ただ、単純にコンデンサを放電させる回路では、イグニッションON中には遅延消灯が全くできませんので、それでも良いのか、現在考え中の回路ではイグニッションをONにした瞬間に1回だけコンデンサを放電させ、もしその後に遅延ONスイッチを押された場合は遅延動作をさせるのか(遅延OFFスイッチも追加)とか、車に付けるのなら使用感をどうするか迷い中です。
お返事 2006/11/15
お返事  記事中に、「イグニッションをONにしたときにランプをOFFにする」回路例を追加しました。
お返事 2006/11/19
投稿  ここまで詳しく解説していただいてありがとうございます!
 おかげで自分の考えていることが実現できそうです。
たける 様
お返事  お役に立てそうで光栄です。
 ルームランプをLED化するのでしたら、電流は少ししか流れませんのでFETは2SK2231のままでもほとんど発熱はしませんので大丈夫です。
お返事 2006/11/20
 
 車のルームランプに応用すると、切り忘れがなくなりよいかもしれませんね!!
アッキー 様
お返事  アッキー様、毎度(?)ありがとうございます。
 車のルームランプだと、トランジスタを使った遅延回路が使用されていますね。
 高級車によく使われていますので(最近はそうでも無いかも)、付いていない車でもちょっと改造して「ぼ〜」っと消えるランプにすると、少しだけ、高級感が出ます。
お返事 2006/10/18
 

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