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Section.
●● バッテリー・機器を使用する
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パナかエネループか、急速・通常タイプか、どれがよいですか?
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初めまして。子供のゲーム用にと充電電池の比較でググリこちらにたどり着きました。安易にパナかエネループかと口コミ比較しようと思っておりましたらこちらのあまりのすごさに、驚きました。
上記の様にその2社に絞っておりますが、充電器が急速タイプにしようか通常タイプにしようかと迷っております。4本単3充電タイプを購入しようと思うのですが、急速・通常タイプでは上記2社製品一般(絞込みの参考にしたいので)でおすすめはどちらですか?
のん09 様
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| お返事 |
急速か、通常か、どちらを選ぶかはほとんど「趣味」の問題になると思います。
通常タイプの充電器を選ぶ理由は「急速充電は電池の寿命を縮める“らしい”から」という方が多いと思います。
1000回充電できるエネルーフを“いたわって充電して”1000回使いたいから、と通常タイプの充電器を使われるのもそれは良いことだと思いますので、通常タイプの充電器NC-TG1とエネループのセット品(N-TG1S)が良く売れていますね。
但し充電には7時間かかりますので、予備の電池と交換できる本数の電池を予め購入しておくか、7時間充電にかかっても問題の無い方向けです。
子供のゲーム機で使用する場合、エネループ等のニッケル水素電池は「突然電気が無くなってしまう」ように電池切れになりますので、電池が切れてゲームが中断され、そこから充電に7時間もかかっても良いのかどうか、予備電池を用意して対処するのか、はたまた「ほら、電池が切れたから今日のゲームはおしまい!」と子供からゲームを取り上げる理由に親が活用するのか(笑)、など使用シーンを考えて充電時間が妥当かを検討しなければなりません。
エネループは継ぎ足し充電に強い電池ですから、電池切れになる前にある程度使ったところで充電してしまえばそう簡単には電池切れまで使う事も無く、低速の充電器でも一回の充電時間は短くて済みますのでそういう使い方で長い時間かかる標準充電のデメリットを回避するという方法もあります。
「急速充電では電池の寿命を縮める」という噂話が先行していますが、サンヨーの公式回答として急速充電器(三洋純正品)でも「エネループの充電回数に関する性能は悪くなることはない」とのことでした。
従来の2本タイプ急速充電器セット(N-MDR02S)が発売されていたことからも、三洋の販売姿勢としては急速充電でもエネループの性能を損なう事は無いようです。
更に昨年末に4本タイプ急速充電器セット(N-M58TGS)が発売され、三洋の『倍速充電』でもエネループの品質をそれほど損なわないであろうことがセット商品の展開から推測できます。
但しここで「損なわないだろう」としか書けないのは、どこにも絶対に性能を損なわないと三洋も表記していないこと、また急速充電末期の発熱等で多少は電池の性能が落ちる可能性は否定できない技術的な問題が残ることなど、完全に何も損なわずに急速充電しても低速と同じだとはどこにも保証はありません。
NC-M58やNC-MR58等の倍速対応の4本タイプ充電器では、1〜2本だけ充電する時には『倍速充電』か『急速充電』かを選べるようになっていますし、3〜4本同時の場合は自動的に『急速充電』になって倍速にはなりません。
エネループと三洋4本タイプ充電器という組み合わせとなると、充電器はNC-TG1/NC-M58/NC-MR58ということになりますが、私のエネループを使用しての経験ではNC-M58が家庭で使用するには良いと思います。
上で書いたように1〜4本の場合約3時間40分で急速充電できますし、お急ぎの時は2本までなら倍速で約1時間40分で充電できます。満充電キープ機能も付いてますから、前の晩に充電を始めて翌朝使用する際にも常に充電したてのフレッシュな状態で使用できます。(保存性が良いエネループにはあまり意味が無いかもしれませんが)
パナソニックのHR−3MPS(通称パナループ/緑パナ)の場合も基本的な話しは三洋エネループと変わりありません。
充電器セット品は4本タイプだとBQ−390とのセットかBQ−396とのセットになります。
パナソニックの場合、基本的には標準充電器は現在はニッケル水素電池用には販売していませんので、パナソニック製品で4本タイプでは急速充電器しか選択肢はありません。
またBQ−390もBQ−396も1〜2本だけ充電をする場合は自動的に三洋で言う『倍速充電』になり、1〜2本での「急速充電」はできません。
パナソニックの場合も『倍速充電』だからといって大幅に電池の性能を悪化させることは無いと考えて良いとは思いますが、「気にする」タイプの方はパナソニックの充電器より三洋の充電器のほうが自分の意思で『倍速』と「急速」を選べるので良いと思います。
このような理由で現時点の販売品種の中では、はじめてエネループ/HR−3MPSを購入される方への私のお勧めは「エネループと4本タイプ急速充電器セット(N-M58TGS)」という感じになります。
入門者向けに難しい機能や説明を省いたシンプルなエネループと標準充電器セット品(N-TG1S)よりは多少おねだんも高くなりますが、何十回〜何百回の充電使用で乾電池を使い捨てるのと比べれば確実にトータルコストは安くなりますので、ちょっとだけ高いですが急速タイプを購入されてみてはいかがでしょうか。
ちなみに「1000回充電できる」というのは、JIS規格の試験方法での充電/放電を繰り返した場合の規定の性能を満たす回数で、一般家庭での使用方法、市販の充電器での充電では1000回も使用できないと思っておいてください。
消耗するのは電池のほうだけですので、1〜2年に一回程度新しい電池と買い換えるくらいの予算で考えても、充電式の電池はどれも安いものだと思います。
お返事 2007/1/11
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| 投稿 |
先日は素早い解答ありがとうございました。お礼と報告をしたく書き込ませていただきます。
迷いましたが気持ちはサンヨーに傾きつつ近所の他社メーカー製ユーザーに聞いてみると完了のランプあったほうがいいとの意見を頂き、こちらのサイトでNC-MR58の存在を知っていたのでセット商品ではなくNC−MR58とエネループを購入することにしました。
こちらのサイトを見て100円SHOPの電池も有用であることや充電電池について大変参考になりました。100円SHOPの白色LED比較を参考に購入しようとSHOPに行くと昨日は見当たりませんでしたが、又行ってみようと思います。タッチライトの2分間ランプにも挑戦しようと思います。
色々とありがとうございました。今後も楽しみにしています。
のん 様
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エネループの使用回数はどこで1回? 使い方と寿命の関係は?
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充電電池の放電特性等、気になっていたことなので、面白く読ませていただきました。ところで、エネループの使用回数は、約1000回となっています。継ぎ足し充電や、キープ充電をする場合は、1回としてカウントすべきなのでしょうか?
それとも、ある一定の電圧(例えば1V)を切らないうちに再充電をすれば、電池の寿命には影響がないのでしょうか?
1000回という数字自体は、メーカーがある条件で試験をしたものだと思うので、ユーザーが使う時には当てにならないとは思っています。使い方と寿命の関係がわかるとよいのですが。
げんこ 様
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| お返事 |
げんこ様はじめまして
電池メーカーの言う充電「500回」や「1000回」は、JIS規格の『密閉型ニッケル・水素蓄電池』の規格であるJIS-C8708(2004)に基づく試験の結果そう表記されています。
JIS-C8708(2004)ではまず電池の形状や基本性能(容量など)を規定していて、次にその基本性能に見合ったサイクル充電特性・放電特性の試験項目が規定されていて、それら全てを満足する商品のみJIS規格に沿ったものとして販売することができます。 この中でサイクル充電特性は「定格容量の60%未満になるまで」「規定の放電試験をおこう」ことで何回充電して使用できるかを測定しています。そしてこの回数が「500回以上でなければならない」と規定されています。
エネループはこの試験で1000回以上の成績を出しているものと考えられます。
試験方法は下記の50サイクルを1単位として行い、
| JIS C8708(2004) 4.4 サイクル耐久特性試験方法 |
| サイクル |
充電 |
充電状態での静置 |
放電 |
| 1 |
0.1Cで16h |
なし |
0.25Cで2h20min |
| 2〜48 |
0.25Cで3h10min |
なし |
0.25Cで2h20min |
| 49 |
0.25Cで3h10min |
なし |
0.25Cで1.0Vまで |
| 50 |
0.1Cで16h |
1〜4h |
0.2Cで1.0Vまで |
| ※ その他細かな規定の記載は省略します |
この50回目の試験で定格容量の60%未満の時間(3時間未満)しか保持できなかった時(確認用にもう一回50サイクル目と同じ試験を繰り返した後)を実験終了(その電池の寿命)としています。
なんだかややこしい数字が並んでいますのでこの表を見ただけではピンとこないと思います。
1) 最初に0.1C充電(標準充電)で16時間充電します。これはJIS規格試験での電池の満容量充電方法です。
2) 次に放電(電池を使用する)と充電を48回繰り返します。
放電は0.25C(つまり規定容量を4時間で放電終了する電流)で放電して、それを2時間20分で中途半端に放電を止めます。(だいたい58%くらい使ったことになる)
充電は0.25Cで3時間10分急速充電します(放電したぶん+αくらい)。ここでは満充電検出などは行わずにタイマーでのみ充電を止めます。
3) 49回目の放電では1.0Vの終止電圧まで完全に放電させます。(次の50回目で容量測定を行うため)
4) 50回目では0.1C充電(標準充電)で16時間充電し、0.2Cで0.1Vまで放電(規定容量試験と同じ)することでこの時点での電池の充電容量能力を測定します。
こういう手順の試験を最低10回はクリアしないとJIS規格に準拠した日本の充電池としては出荷できないわけです。
この試験の中では1〜48サイクルでは0.25Cで2時間20分という中途半端な放電終了と0.25Cで3時間10分という急速充電を繰り返しています。
これは家庭での使用で毎回終止電圧まで放電するのではなく、「電池が弱ってきたかな?」と思ったくらいで継ぎ足し充電をする状態を1放電サイクルとして実験しているということです。
家庭用機器では1.0Vの終止電圧を検知して自動的にバッテリー切れで電源を切る機器もあれば、懐中電灯のように高度な電源管理はしていなくて間違って放っておいたら過放電させてしまうような機器もあります。
珠玉混在の家庭内での使用では、ちゃんと1.0Vで停止するまで使ってから充電する用途より、「弱ってきたかな〜」程度で再充電してフルパワーで使いたいという感じの使い方を主にJIS規格では考えているという感じですね。
もう1つ、ニッケル水素電池の特性として「放電深度」というのもが寿命にたいへん大きな関わりがあり、放電深度が深い(終止電圧近くまで放電する)より浅い(途中で継ぎ足し充電をする)ほうが対数的にサイクル寿命が延びるということです。
毎回ずっと1.0Vの終止電圧まで使用してから充電するよりも、使い切る前に早めに充電したほうが電池の寿命が延びるということですので、電圧管理をされているデジカメなどでも電池を完全に使い切る前に充電したほうが良いということですね。
またJIS C8708(2004)の試験ても48サイクルは「途中での継ぎ足し充電」を行っていますので、もし毎回1.0Vまで放電して使用していたら、放電深度の関係で規定の「500回」(60%)まで使用できない可能性が高いです。
エネループの「1000回くりかえし使用できる」というのもこのJIS C7808(2004)試験上での数字ですので、実際の家庭での使用では1000回以上繰り返し使用できる使い方もあれば、そうでない使い方もあるということですね。
アルカリ電池にはまた別のJIS規格があります。
いずれこういった電池の規格やそれにまつわる性能話などもまとめたページを作成したいと思います。
お返事 2006/8/7
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| 投稿 |
早速のご回答ありがとうございました。
ニッケル水素電池では、放電深度が浅い方がサイクル寿命が延びるとのことですが、ニッカド程ではないにしろ、ニッケル水素電池でもメモリー効果があるのではないですか?
こんな使い方(どの位で継ぎ足し充電)をするとメモリー効果が起きにくい等の条件はあるのでしょうか?
げんこ 様
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| お返事 |
残念ながら『どの位で継ぎ足し充電をするとメモリー効果が起きにくい』というのは一概には言えません。
各メーカーの発表では最新のニッケル水素電池では中身の改良が進み「メモリー効果の心配は無く、継ぎ足し充電OK」とされています。(詳しいデータは公開されていませんが)
これを信じるのであれば、よほど極端な使用方法で無い限り、どのような中途半端な状態での継ぎ足し充電でも目に見えて「使えねー!」と思うような惨いメモリー効果は現われないということです。
サンヨーの「よくあるご質問・メモリー効果」は[こちら]
更に詳しくは同コーナーの[詳細]で解説されています。
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実際に今まで使ってきたニッケル水素電池では(1700mAhなどの古い物を除いて)使用途中の継ぎ足し充電を繰り返してもニカド電池のようにはっきりとしたメモリー効果での性能低下は感じられませんでした。(厳密にテストをしてデータを取ったわけではありませんが)
しかし完全にメモリー効果が無くなったわけではなく、その影響が非常に少なくなったものと考えられますので、JIS C7808(2004)のような継ぎ足し充電での使用テストで、メモリー効果のような極端な劣化が現われないことをテストしているのではないでしょうか。48回の継ぎ足し充電を行っても実使用上の性能に著しい低下が無いことを試験しているわけです。(厳密にはメモリー効果の試験ではありませんが)
またJISC7808(2004)では50回に2回連続で1.0Vまでの放電と続く0.1Cで15時間充電を行っていますので、これは市販の充電器での「リフレッシュ」に相当するものです。
このテストをクリアしている国内メーカーの電池ではメモリー効果が心配であれば「半分くらい使っての継ぎ足し充電でも約50回使用程度に1〜2回程度リフレッシュしてやれば規定の能力を維持できる」性能であるということも読み取れます。
とはいえ、メモリー効果が本当に0%になったという事ではありませんので、継ぎ足し充電ではメモリー効果の「心配」が消えたわけではありません。
メモリー効果の心配が皆無なら、メーカー製の充電器にリフレッシュ機能付きのものが発売されることは無いですよね。
メーカーが各電池毎に「何%の継ぎ足し充電では何回使用したらどれだけメモリー効果での悪影響が出る」といったデータは公開されていませんし、「何%使用した」という点でも出力電流が大きかったか小さかったかで電池の消耗度も変わってきます。
一概に『どの位で継ぎ足し充電をするとメモリー効果が起きにくい』ということを言葉で言い表すのは難しいと思います。
それと同時に「継ぎ足し充電OK」と宣伝している製品では、普通に使用している範囲では実用上ハッキリと気になるほどのメモリー効果での性能劣化は起きないということを各メーカーは自信を持っているのでしょう。
これはあくまで単なる推測ですが、メーカー内部では「×0%(仮)の性能低下をした時点でメモリー効果の影響が大だとする。しかし本製品はテスト上は×0%(仮)の半分程度しか性能が低下しないのでメモリー効果の影響は少ないと告知できるものである。しかし×0%未満でも性能低下するのは事実なのでそれを回復させるリフレッシュ機能付きの充電器は発売しておこう。」みたいな何か色々とややこしいことがあるのだと思いますが・・・
ニッケル水素電池のメモリー効果実験はいつかは行ってみたいと思っていますが、「充電→(中途半端な)放電」をデータを採りながら数十回連続で繰り返さなければなりませんので、とうてい手作業では無理です。(しかも仕事をしている昼間にも連続で実行するとなると…)
PICマイコンで制御する「自動充電放電試験機(自動記録機能付き)」を作って試すしかないので、暇な時に設計して作る気は満々です(笑)。電池を4本同時にテストする装置となると、結構な予算もかかりそうなので今スグに作るというのは無理ですが。
お返事 2006/8/8
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「アルカリ電池専用/対応」と書かれた機器にエネループ?
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eneloopを買うか悩んでいたところ、ここの記事を拝見させていただき、とても納得しました!!
やっぱり、eneloopは信用できるんですね!!
エアーマスクに使用するため、さっそくeneloop-R購入したいと思います!!
(アルカリ電池対応と書いてあったので、あきらめていました。)
電気機器が普及している現在、電池は必需品ですね。そういういみで、とても興味深いです。
これからも、実験大変楽しみにしています!
モトイ 様
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| お返事 |
本ページでは、マンガン・アルカリ乾電池の代わりにエネループやほかのニッケル水素充電池が使えるか?につていは電気特性上は「おおむね使える」という説明をしています。
しかし「信用できるか」と言われると「信用」ってなに?ということになってしまいます。
世の中の電池式の機器にはマンガン・アルカリ電池用に設計されていて、充電池を使用しても電圧や電流の適正範囲内でトラブル無く動作するもののほかに、充電池(eneloopも含む)ではトラブルを起こすものがあります。「動かない」のではなく「充電池では動きすぎる」のが問題になる機器です。
たとえば、モーターや電球のような発熱する部品を使った機器では、アルカリ電池などで(内部抵抗や電気の供給能力の関係で)使用中には早い段階から電圧が下がってゆくことを見込んで「アルカリ電池専用」としている機器もあり、そこにeneloopだけでは無く放電電圧が長時間一定で大きな電流に耐えられるニッケル水素充電池を使用した場合、メーカーが想定していた以上に熱をもって部品が焼けたりプラスチックが変形してしまう事故の可能性もじゅうぶんに考えられます。
ニッケル水素電池の中でもeneloopは維持電圧がわずかに高い電池ですので、発熱に関する危険性ではほかの充電池より危険性が高いと言え、これは「信用できるか」という判断基準では信用してはいけない方向の要因になるでしょう。
電気特性ではニッケル水素充電池は本ページで説明していますようにアルカリ電池やマンガン電池の置き換えに多くの場面でじゅうぶん対応できる電池ですが、モーター・フィラメント・ヒーター部品などを利用している機器ではじゅうぶんに安全性を確かめた上で使用するようにしてください。
特に「アルカリ電池専用」と書かれた機器では、充電池を使用した際に発熱・発火・ヤケドなどの事故・ケガをした場合も全て自己責任になるという事は頭に置いて利用しましょう。
発熱事故以外にも、機器の寿命を極端に縮める場合があります。
大光量の専用豆電球を使用した強力ライト、またモーター(コイル)を使用した機器では、電球やコイルの特性で動作開始時に突入電流と呼ばれる大電流が流れ、普通のアルカリ電池では大電流特性があまり良く無いのでトラブルは起きませんが、充電池や最近のデジカメ用の「パルス放電に強い」強力なアルカリ電池にすると大電流を流せるので突入電流が機器の想定を超えた大電流になり、電球やモーターの寿命を縮めたり短期間で壊れて(切れて)しまう原因になる場合があります。
但し「アルカリ電池専用」と書かれた意味が「マンガン電池ではパワー不足なので、ハイパワーで長時間使用できるアルカリ電池専用(推奨)の機器です。」という意味なのか、「充電池では発熱や突入電流で機器を壊す(寿命を縮める)恐れがあるので、アルカリ電池専用です。[充電池使用禁止]」という意味なのか。
説明書に書かれた注意書きをよく読んで、メーカーの指示に従ってください。
どちらの意味でもメーカーが「アルカリ電池専用」とわざわざ書いているのなら、充電池の使用はあくまで自己責任で!
お返事 2007/5/26
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エネループは乾電池の代わりに使用出来る? 出来ない?
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エネループはコードレスマウスには使用出来ないのでしょうか?
メーカーはロジクールです。
一般人 様
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| お返事 |
よほど特殊な機器以外では、エネループやほかのニッケル水素電池は乾電池の代わりに使用できます。
(ここで言う「使用できる」は、長期保存や過放電で電池を痛めるかは関係なく、充電した充電池を入れて「機器が動作するか」についてです。)
知人の例ですが、ロジクールのワイヤレスマウス(型番は失念)でも使えています。
「エネループを入れたら動作しなかった!使えない!」という話を耳にします。
以前に「ロジクールのワイヤレスマウスに入れたが動かなかった。」という噂話も耳にしました。
それはなぜなのでしょう?
ワイヤレスマウスだけではなく、色々な機器で「エネループは使えない?」には電気的な原因と、電池のサイズ的な原因の2つが考えられます。
原因がわかれば、電気的にどうしても使えない物以外ではエネループは普通に乾電池の代わりに使えます。
順を追って考えてみましょう。
● 電圧の面から見た乾電池との互換性 (1.2Vでは動作しない?)
※ 具体的な放電特性は、本サイトの 各種電池放電実験記事をあわせてご覧下さい。
よく「乾電池は1.5V、充電池は1.2Vなので乾電池用の機器には充電池は使えない!」と言われる場合があります。
本当でしょうか?
乾電池の1.5V、充電池の1.2Vは「定格電圧」と呼ばれる電圧で、電池の中の化学物質の性質から「電池一個で起こせる電圧値」のことを言います。
これは作りたてで未使用の乾電池、またはちゃんと充電した充電池が起こせる電圧で、使用して電気を消費すればだんだん下がってゆきます。
厳密に言えば、作りたての乾電池や充電したての充電池では0.1〜0.2V程度定格電圧より高い電圧が出ています。(普通に使うぶんにはあまり気にしないでも良いです)
「使えば電圧が下がってゆく」のは全ての電池が同じ状態になるのではなく、電池の種類によって性格が違っています。
※ 電池によって容量が違いますので、同じ機器でも使用時間は違います。 このグラフは使用時間は電池の使用開始から終了までの100%で表して 特性を比較するもので、各電池が同じ時間使えるという意味ではありません。
アルカリ乾電池、マンガン乾電池は確かに使用始めの電圧は約1.5Vありますが、少し使えばたちまち1.4…1.3…1.2Vと電圧が低下します。
その後もグラフのはじめから終わりまで徐々に電圧が下がり続け、中盤あたりでは充電池よりも電圧が下がってしまいます。
ニカド/ニッケル水素充電池(エネループも含む)は、使い始めは1.3〜1.4Vですが、少し使って1.2V前後に下がってからは使用期間中のほぼ大半をかけて非常にゆっくりと電圧が下がり、長期間同じくらいの電圧を維持し続けます。そして使い終わりが近づくと急に電圧が下がって充電した容量を使い果たします。
エネループは従来のニッケル水素電池よりも少し高い電圧を出し続けるように改良されていますので、グラフからも後半ではほかのどの電池より高い電圧を供給し続けられることがおわかりいただけると思います。
使用開始時は定格電圧の違いでマンガン/アルカリ電池のほうが電圧は高いですが、使ってゆくうちに放電特性(電池の性格)の違いにより「電圧の高い・低い」はニカド/ニッケル水素充電池と逆転してしまいます。
次に、グラフの中で「機器が使用できなくなる電圧」に注目してみましょう。
「多くの電子機器が使えなくなる電圧」は約1V前後の電圧で、この電圧まで電池の電圧が下がるまではマンガン/アルカリ乾電池もニカド/ニッケル水素充電(エネループ含む)も使い終わり近くの時間までじゅうぶんに長時間機器を使用できています。
デジカメや、電子回路の入った機器では中の電子回路が正常に働かなくなる前に電池の電圧を測って安全な電圧のうちに自動的に電源を切ったり、電池残量メーター表示で電池切れを知らせてくれますが、それがだいたいこの電圧です。
”電源電圧の管理がされている”電子機器ではマンガン/アルカリ乾電池でもニカド/ニッケル水素充電池(エネループ含む)でもどちらでも問題無く使用できるはずです。(使用できる時間は電池の種類・容量によって異なりますが)
「豆電球がつかなくなる電圧」は電源管理がされていない機器の例で、懐中電灯やラジオ等の電源電圧に関係無く機器が非常に弱い動作状態になっても壊れたりしない機器で、電源を自動停止させないものの場合です。
こちらでもどの電池でもあまり変わらずにじゅうぶんに機器を使用できています。
但しニカド/ニッケル水素充電池は「終止電圧(約1.0V)」が決まっていて、終止電圧以下の電圧になるまで放電すると電池を痛めて性能が悪化しますので、このように自動停止しない機器での使用には注意が必要です。(このページの「過放電」に関する項目参照)
使用機器によっては本当に「1.5Vでは動作するが1.2Vでは動作しない」という機器も存在します。
しかしそれはあまりにも特殊な機器で、普通の家庭用機器やパソコン周辺機器ではまず見かけません。
そりかわり「かなり高い電圧でないと正常に動かない機器」という程度の物は少しだけ家庭用機器の中にもあるようで、もしそういう機器なら定格電圧が1.2Vの充電池は不利です。
グラフの中の「非常に高い電圧を必要とする機器」の線がそのような高電圧が必要な機器が動かなくなる電圧を表していますが、非常に高い電圧を必要とする機器でも乾電池の最初の1.5Vを「0.1Vでも下回ったら使用できなくなる」のではなく、少しは電圧が下がっても使用できるはすです。でないと「乾電池を入れて数分しか使えない」のでは全く実用的な機器ではないのですから。
そしてそのように高い電圧でないと動かない機器でも、「充電池では全く動かない」のではなく、充電したての満充電状態の充電池ではかなり乾電池に近い電圧がありますので、少しだけの時間なら動作させる事ができるはずです。
ここで注意して頂きたいのは、今まで書いてきた「電圧の違いがあっても同じように使える」という事は電池を1本使う場合や3〜4本程度直列で使う場合までの場合で、6本や8本以上直列で使用する場合は初期電圧の差が本数×0.2〜0.3Vとどんどん大きくなる為、多数の電池を使用する機器では1.2Vの充電池では動作しないものも少ない本数使用の機器よりは多くなる可能性があります。
もし電池1〜2本使用のワイヤレスマウスにエネループを入れて、少しだけ使ったらすぐに使えなくなるのでしたらこのような非常に高い電圧の間だけしか使えない、あまり良く無い機器だという可能性が考えられます。
満充電状態で、テスターやバッテリーチェッカーで計ってもじゅうぶんに電圧のあるエネループを入れても最初から全く動作しないのであれば別の原因が考えられます。
稀に、「個別表示ではない充電器」(エネループ専用のNC-TG1など)で充電して、どれか一本がちゃんと電池がソケットに差し込まれていなくて充電されず、それでも他の電池は正しくセットされて充電されたので充電完了ランプ(一個だけ)が点灯したので全部が充電できたと勘違いして「実は充電していない電池」を使おうとして「エネループでは動かない!」というふうに勘違いする方もいらっしゃるようです。
できれば個別表示機能のある充電器を使うのがベストですが、そこまでしなくても100円ショップの「バッテリーチェッカー」でもじゅうぶんに満充電されたか/充電失敗して電圧が低いかはテストできますので一個購入しておくと良いでしよう。
● サイズの面から見た乾電池との互換性 (実は結構これが問題)
エネループは従来のニカド/ニッケル水素充電池と違う問題点を抱えています。
それは「サイズが少し大きい」という事です。
電池のサイズは日本ではJIS規格で厳密に決められています。(世界でも規格があります)
しかし「決められている」とは言ってもきっちり「このサイズで作りなさい」ではなく「このサイズ“以内で”作りなさい」という最大・最小のサイズに幅を持たせたもので、そのサイズの中では多少の大きさの違いは認められています。
従来の電池は「最大サイズより小さく、最小サイズよりは大きな、それなりに平均的なサイズ」で作られていましたが、エネループを作る際に容量を稼ぐ為にギリギリまで頑張ったのでしょう。ほぼ電池の大きさの最大限いっぱいのサイズで作られてしまいました。
その為に「平均的なサイズの電池では入るようにしていた」という機器ではエネループは大きすぎて入らない!という問題が各地・色々な機器で起こりました。
もちろん、電池のサイズ規格最大の物が作られて、それがちゃんと入るように電池ボックス側を設計するのが正しい機器メーカーの姿勢だとは思うのですが、それまでに発売されていた電池で機器の動作テストをしている時にちゃんと動けば良しとするような、きわめて適当な電池ボックスのサイズで機器を設計している所も多々あるのです。特に中華製品には・・・
(そのロジクールのマウスは Made in CHINA ではありませんか?)
電池が大きすぎて動かない・入らない例は海外ニッケル水素充電池の性能テストにも載せています。
最初から機器の電池ボックスに入らないのであれば、簡単に「入らないよ!」とわかるのですが、サイズ問題で最も陥りやすい動作不良に「逆挿し防止に引っかかる」があります。
機器に電池を逆向きに入れたら、中の回路には逆向きの電流が流れますのでICなどの+−の向きが決まっている(極性があると言います)電子部品が壊れてしまいます。
※ 極性の無い豆電球などでは問題無いのですが・・・
そこで逆極性では壊れてしまうような機器では、「電子回路側に保護回路を入れる」「電池ボックスに逆挿入を防ぐ」の2つの保護方法のうちいずれか、または両方が取られています。
「電池ボックスに逆挿入を防ぐ」は電池の形状を利用したもので、電子部品を必要としない為に多くの機器で使用されている方法です。
具体的には「電池の+側は+電極が突起しているので、間違って逆向きで−側が来ても突起していないので接触しない」ようにするだけです。
図のように電池ボックスの+電極の脇に「逆挿し防止突起」をつけておけば、右側の+−を逆に入れた電池では電池の−極が突起に邪魔されて電池ボックスの+電極に触れません。
普通のニッケル水素電池でも同じで問題無く使用できますが、エネループはサイズがギリギリで製造されている為、全長は同じですがボディの肩が高くなっていて、結果的に+電極の突起高さが低くなっています。
図のような状態になれば、電気は流れないので「エネループを入れても動作しない!」という事になります。
※ 突起の高さ(低い)によっては問題無く使用できる機器もあります。
今まで「エネループを入れたら全く動作しない。」という話の方の原因を調べたらほとんどがこの「肩の高さ問題」でした。
解決するには電池ボックス内の逆挿し防止突起をヤスリ等で削って高さを低くしてください。
(これも一応「改造」になりますので、メーカー保証は受けられなくなります。自己責任で!)
右のポータブル機器のように、電池ボックス内の+側が機器の中に隠れてしまっている機種では分解しないと逆挿し防止突起が削れないので加工がたいへんです。
エネループが使えない機器を買ってしまったと枕を涙で濡らしながら夜を迎えましょう。
朝になったら、別の充電池を買って使うのが幸せです。
ロジクールのワイヤレスマウスでもこのような接触しない問題が発生したと聞いていますが、正確なマウスの型番を聞いていないので確認の取りようが無いので、「ロジクールの特定の機種ではそういう事があったらしい」とあくまで噂程度の話と思ってください。
この「肩の高さ問題」は、リニューアルされた新型エネループでは多少改善されています。(単三型では確認、単四型は未確認ですが風の噂では単四も新型に変わったとか…)
詳細は新型eneloop、その名は「eneloop-R」ページに掲載しています。
お返事 2007/5/13
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家庭でのリフレッシュ放電のしかたは?
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エネループが250回で充電できなくなった記事を興味深く見させて頂きました。
私は去年9月に購入したデジイチK100Dで4本セットで使用しているのですが、先月から電池の持ちが1/3程度になってしまったのです。電池使用回数は100回、充電回数は50回程度です。
サンヨーにメールした所、『メモリー効果が発生しているか電池が不活性状態になっているので充放電を2〜3回繰り返してください』との返信がありました。
試しにK100Dで電池残量が0になった時の電圧を測定した所、4本とも1.2V程度でした。その電池を急速充電器NC-M58で充電した所、普段は3時間程度は掛かる充電が1時間で終了してしまうことに気がつきました。
記事を参考にして、リフレッシュで電池の性能を回復させて見たいのですが、どういう方法で何Vまで放電させれば良いのか教えてください。
今、考えているのは懐中電灯や毛玉取りで少しずつ放電させて、テスターで電圧をチェックして1Vになったら止めようと考えています。
ぬこ 様
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| お返事 |
デジカメ使用でeneloopの使用時間が短くなっているのですね。
いくつかの点にわけて説明したいので、少し長くなりますがご容赦ください。
● なぜメモリー効果が起きるのか
デジカメのように比較的大きな電流で使用し精密な回路を駆動する機器では、ニッケル水素充電池の終止電圧1本1.0Vまで使い切らずに残量0と表示するものもあり、たとえば1本1.1V程度の4本合計4.4Vで残量0とする機種もあります。(機種により色々あります)
これはニッケル水素充電池が容量を全て使い切って空になる直前には急激に電圧が下がる傾向にあるので、撮影時(シャッターを押してからメモリーに記録が終るまで)の電子処理に電力を必要とする時に電池が急に切れてしまっては困るので、少し余裕を見た電圧がまだあるうちに電池警告を出して止まってしまうように設計されているからです。
その為ニッケル水素充電池を使用している場合には電池残量が0と表示されても完全に電池を使いきらずに継ぎ足し充電を繰り返す事になり、「メモリー効果」を生む原因になってしまいます。
もちろん電池残量0まで使わずに途中で継ぎ足し充電を繰り返してもメモリー効果は起きます。
ニッケル水素充電池はメモリー効果が非常に起きにくい電池とされていますが、完全に0になったわけでは無くやはりメモリー効果で性能が低下する場合があります。eneloopでも同じです。
お使いのデジカメがはたして何Vで電池残量を0としているのかは、デジカメから電池を取り出してテスターで電圧を測っても実は測定できません。
デジカメのようにまだ電池に余力がある時点で残量0と判断された場合は、電池はまだそこそこ元気ですから機器から取り外した(電源を切った)瞬間から電圧は回復して、実際に回路に電流を流していた時より高い電圧を示すようになります。
ですからテスターで電池の電圧を測っても1.2Vもありますが、デジカメは1.2Vで電池警告を出していたり残量0と表示しているわけではありません。
デジカメが本当に何Vで残量0と示しているのかは、デジカメを分解して中から配線を引き出すなどして実際に動作中の電圧を測定するしか無いのです。
これは、後の電池をリフレッシュの為に放電させる場合にも当てはまりますので覚えておくポイントです。
● 不活性
デジカメに電池を入れたまましばらく使わずに放置する、または電池を取り出していても電池を使用せずに長期間いると「休眠」「不活性」という状態になり電池本来のパワーを発揮できなくなります。
「デジカメをしばらく使っていなくていざ使おうとしたら、電池残量警告が出て使えなかった、自己放電が酷い電池だ!」という声をたまに聞きますが、実は自己放電で電気が無くなってしまっているのではなく、不活性で電圧が出なくなっている場合があります。(うちではBPのAA2750が良くこうなります)
確かにデジカメが使えないのは同じなので悪い事なのですが、軽い不活性は少し使ってやると直ってまだ電池に入っている電気はじゅうぶん取り出せるようになります。電池警告が出ても自動電源OFFで切れない程度(または何度か電源を入れなおすうちに落ちなくなる)で、数枚〜十枚程度写真を撮るうちに電池警告が消えるようなら軽い不活性です。電池を使用する事で回復しましたのでそのまま使えます。
重度の不活性はやはりリフレッシュしてやらないと少し使う程度では回復しません。
普通の機器で使用する場合はこのような原因が複合的に働いて、充電池の状態を悪くしてしまう事があり、三洋の回答通りこのような一時的な状態不良から電池を回復させるのが「リフレッシュ」です。
● リフレッシュするとどうなる?
メモリー効果は、中途半端に継ぎ足し充電を繰り返すと電池の中で電気として使われなかった部分がずっと充電状態にあり、そのまま「固まってしまったように」化学物質がうまく働かなくなる事(*1)により容量の低下、内部抵抗の増大で大きな電流が流せなくなる(みかけ上電圧が低下する)などの不具合が起きるものと言われています。(完全には解明されていないそうです)
「不活性」はやはり長期間使用しない事で電池の中身全体が「固まってしまったように」うまく働けなくなる現象です。
*1 「固まる」はあくまで説明用の比喩で、実際は化学変化が起きています
人間でも同じ姿勢でずっと居ると身体が固まって凝ってしまいますよね。
この「固まってしまった」ものをマッサージでコリを揉み解すように柔らかくして、電池本来の性能に戻してやるのが「リフレッシュ」です。
数回電池の中身の全部を終止電圧まで放電してしまったり、満充電してやる事により電池全体を活発に動かしてやるとコリが解消されます。
身体全体を揉みほぐす「全身マッサージ」を行うようなものを想像してください。
1回で解消するのか、2〜3回リフレッシュしないと元に戻らないのかは電池の状態により違いますので、実際にリフレッシュしてみて試してください。
● 家庭でのリフレッシュの方法
ではどうすればリフレッシュを行えるのでしょう。
自動的にリフレッシュ(放電→充電)を行ってくれる「リフレッシュ機能つき充電器」や私のページでも製作記事を掲載している「放電器」があれば、正しく電池の終止電圧で放電を終了して電池に「過放電」のダメージを与えないリフレッシュができるのですが、そういう機器を持っていない場合はやはり家庭によくある「懐中電灯」「電池式でモーターを回す物」(毛玉取り器はいいですね)を使用することになります。
懐中電灯(豆電球式)や毛玉取り器のような小型モーターの物で消費電流はだいたい250mA〜750mA程度です。(機器により異なります)
これくらいの消費電流だと、満容量2000mAhのeneloopで約8時間〜2時間40分はライトを点灯またはモーターを回し続ける事ができます。
もろちんメモリー効果などで使用時間が1/3程度になっているのでしら、これら機器を駆動できる時間も1/3程度になっているでしよう。
(後で書きますが、放電を全部懐中電灯などで行うのはうまくないので、デジカメも併用します)
「時々テスターで電圧を計りながら、終わり時を見極める」との事ですが、この方法には大きな誤りがあります。
先にデジカメ使用の場合で説明しましたが、懐中電灯や毛玉取り器でも機器から電池を取り外してテスターで計るまでの間に、電池の電圧は回復して正確な機器使用時の電圧を測定することはできません。
やはり懐中電灯や毛玉取り器を分解して配線を出して、使用中の電圧をテスターで計りながら1Vになったら放電終了・・・とはなかなかできないでしょう。
そこで、あくまで「メモリー効果が出ている電池をリフレッシュさせる為」と割り切って次のようにしてください。
懐中電灯なら電球が暗くなるまで(完全に消える前)、毛玉取り器ならモーター音が弱って回転がかなり遅くなった時点で電池を取り出します。
すぐに電圧を測って、0.数V〜1.1Vの間であれば放電完了です。
放電中には少しだけ過放電になってしまうかもしれませんが短時間でしたら大きなダメージにはなりませんので、機器から外したときの「徐々に回復してゆく途中の、かなり放電中の電圧に近いもの」が1.1V以下なら放電中は終止電圧の1.0Vまでかそれ以下には下がっていただろうと判断します。
電球がうっすらとしか点灯していない、モーター音が弱く毛玉をカットする力は無いように思える、程度まで動作が弱ればじゅうぶん終止電圧かそれ以下程度まで放電しています。
もし灯りが消えたりモーターが止まった事に気付かなくても、少しだけなら大丈夫です。止まってから一晩中気付かない…とちょっと困りますが数分〜数十分なら過放電によるダメージも少ないので笑って済ませましょう。
放電が終れば充電器で満充電になるまで充電しましょう。
この時に充電完了までの時間を計れると良いですね。
(充電時間が長くても、使用時間は短いという劣化もあります)
そしてまた放電…を合計2〜3回繰り返せば、メモリー効果や不活性化はだいたい解消します。
リフレッシュの為の放電は最初(充電完了直後)から懐中電灯や毛玉取り器で行うと、電池のパワーが回復して長時間使用できるようになると何時間後に終るのかわからずに、知らないうちに終了していて過放電してしまうということになりかねませんので、放電はまずデジカメ等自動終了してくれる機器で電池残量0になるまで連続使用しましょう。
そしてデジカメではもう残量0で動作できないところまで残り少なくなってから、懐中電灯や毛玉取り器で人が見ていられる程度の短い時間最後まで放電するようにしましょう。
デジカメ使用→懐中電灯などでの放電は少しなら時間が空いても良く、絶対に時間的に連続して行うという必要はありません。
朝出かける前にデジカメをスライドショーモード(*2)にして残量0で自動的に電源OFFになるまで動作させておき、夜家に帰ってから残りの電気を懐中電灯で放電する、でも構いません。
*2 スライドショーでも時間で自動OFFになる場合は使えません。
「スライドショーだと消費電流が少ないのでリフレッシュ放電の
代わりになる」という説もありますが、デジカメによって異なり
ますので全てのデジカメでという意味ではお勧めできません。
2〜3回リフレッシュしてみても使用可能時間があまり変わらないのであれば、メモリー効果などでは無く電池が劣化してしまっている可能性もあります。
またリフレッシュの際の2〜3回や、その後での使用でしばらくはデジカメで残量0になって電池を取り外した直後の各電池電圧を測って、どれか1本だけが痛んでいないか(特に電圧が低くないか)なども調べてみてください。「250回使ったエネループ」のようにどれか1本だけが劣化した場合でも機器使用中には急激に使用時間・充電時間が短くなる場合があります。
今回の方法では、テスターが無くても最悪は懐中電灯が消えるくらい暗くなるまで、毛玉取り器のモーターが止まる直前まで使用すればちょっと過放電にはなりますがリフレッシュ放電するという目的は達成できます。
ぬこ様は幸いテスターをお持ちですが一般家庭ではなかなかテスターが無いと思いますので、テスターが無い場合でもちょっと強引なリフレッシュ放電はできますので、もしメモリー効果っぽいとか、不活性っぽい症状でお困りの方は強引リフレッシュを行ってみてはいかがでしょうか。
◇ ◇ ◇
余談ですが、私の使っているコンパクト・デジカメ Fine Pix A800 にはメニューに「バッテリーリフレッシュモード」というのがあります。(他社でもあるのかな?)
A800でも通常使用ではメモリー効果を起こす事をメーカー自身が認めているという事で、それの対処としてデジカメにリフレッシュ放電機能を内蔵してしまったという、ある意味スグレモノです(^^;
買ってから気付いて笑ってしまいましたよ。
お返事 2007/10/9
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| 投稿 |
素早いお返事、どうも有難うございます。
早速、100円ショップで単3電池が4本入る懐中電灯を購入してきました。電球は4.8Vで0.5Aのクリプトン球です。
カメラの電池残量0の電池をセットし、2時間30分程度点灯させたら暗くなったので、テスターで電池を測定したところすべての電池が1.05Vまで放電完了しました。
その後、どの電池が劣化しているか特定し易いようにNC-M58で2本づつ倍速充電したところ、充電時間は取説の100分に近い90分程度でした。充電後の電池は4本とも1.53V程度になっていました。どれか1本が劣化しているという訳ではなかった感じです。
もう1回充放電を繰り返してカメラでの持ちを確認する予定です。
カメラで残量0にする方法が思いつかなかったのですが、スライドショーを利用する方法は素晴らしいアイデアですね。幸い、K100Dはオートパワーオフ機能をオフにする事が出来るのでこれで簡単に放電させる事が出来そうです。
リフレッシュの結果は、後日また報告したいと思います。
ぬこ 様
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| お返事 |
2時間も懐中電灯が点灯したという事はデジカメで残量0とされても電池にはまだタップリ電気が残っている、まさにメモリー効果で電圧が出ていなかったような症状ですね。
今回のリフレッシュ放電でしっかり放電して、充電時間を見ても正しく空まで放電している電池の容量ぶんを充電できたようですので、電池に充電できる容量自体はあまり減っていない(容量的には激しく劣化はしていない)ようです。
その調子だとあと一回くらい放電と充電を繰り返せば、普通に50回使用(充電)したくらいの少しだけ弱った状態に戻りそうです。
それなりに使用している電池ですので、リフレッシュしても新品同様とはゆかないかもしれませんが現状の1/3程度の時間しか使用できないかなり悪い状態からは脱出できると思います。
もし今回のリフレッシュで電池が元気に戻るようでしたら、K100Dで使用するなら充電10回に一度、または2ヶ月に一回程度の割合でリフレッシュしてやったほうが良さそうですね。
お返事 2007/10/10
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過放電についての質問です
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こんばんは 過放電についての質問です
ニッケル水素電池の放電について教えてください。
例として、放電電流500mAで電圧が1Vになるまで放電したとします。
ここで放電電流を100mAにすれば、電池の放電電圧は、(電池が正常の場合)1V以上になりますよね(私の経験では)。
これ(1V以上をキープし電流を放電電流を下げて行く)繰り返すと、過放電になるのでしょうか。
要するに、ここまでは過放電でなく、ここからは過放電というような境目が、ニッケル水素電池には存在するのでしょうか?
マツモト 様
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| お返事 |
過放電か過放電で無いかはニッケル水素充電池の終止電圧1.0Vを基準に考えてください。
というか、終止電圧を下回る程に放電する事を「過放電」と言いますので、ニッケル水素充電池では単セルの場合終止電圧は1.0Vと規定されていますから1.0Vより放電する状態を過放電と呼びます。
終止電圧は1.01Vならいくら使ってもセーフで、0.99Vなら突然電池が死んでしまうというものではありません。
電池内部の組成などから決められた「目安」であり、電子部品の最大定格と同じく「その値を越えてはいけないが、その値での連続使用を保証するものではない」という電気的な最大値の表現のひとつである事はご理解ください。
電流を制御して限りなく1.0Vに近い状態での放電を続けた場合過放電ではありませんが電池内部の化学物質の性質により、正極は還元されて減ってゆき、負極の水素吸蔵合金も腐食が進んで電解液の消費も早くなるとされています。
もちろん1.0Vを下回るとこの劣化反応がずっと急速に進むようになってそれを過放電と呼び、通常での使用に比べて短時間で電池の性能を低下させます。
終止電圧に近い状態をずっと続けることは正しく放電カットをして回復力により1.0Vより高い電圧に回復させてやる事で正極と負極の間に十分な電位差を置いて各極物質の劣化を抑制する使い方よりはずっと早く電池の劣化を進める事になります。
終止電圧近くでじわじわ放電する事は過放電とは呼びませんが電池の寿命を著しく短くする要因となりますので、ニッケル水素充電池は容量が減った状態・終止電圧近くでじわじわ長時間使うのではなく、じゅうぶん電圧のある状態で比較的大きな電流で使用して正しく終止電圧でカットオフ(開放)する、または終止電圧近くまで使用せずに継ぎ足し充電で放電深度の浅い状態で使用するのが好ましいです。(浅い使用ではメモリー効果はありますので時々リフレッシュが必要です)
ニッケル水素充電池の放電カーブを見ればわかるように、電池電圧が1.0V近くまで下がるのはほぼ電池内の容量を使い果たしている状態です。その状態では電池内部の物質が電圧不足で劣化する状態になっていることがわかれば1.0V近くでの使用は電池に対して良いことか悪いことかが理解できるでしょう。
1.0Vを下回るのは赤信号。1.0V近くの低い電圧での使用は黄信号だと考えると良いでしょう。
お返事 2007/12/13
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| 投稿 |
こんばんは
「過放電についての質問」に丁寧な解説ありがとうございます。
実は、1Vを下回らないような放電器を最近作ったのですが、いつまでもダラダラ放電して良いものか、心配になっていました。
(URL削除)
放電をカットする方法を考えるか、気をつけて電池を外すかすることにします。
マツモト 様
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| お返事 |
色々作られていますね、楽しそうです(^_^)
お返事 2007/12/14
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投稿 12/14 |
上記で紹介したURL間違ってました。
私作った放電器は、ここを参考(真似)にしました。http://mcalc.zapto.org/
1V以下での切れが悪いようなので、調べなくてはなりません。
マツモト 様
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メモリー効果は可逆的なダメージでしょうか?
過放電するくらいなら途中充電のほうが良いですか?
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他の方の質問ですが、過放電について拝見しよくわかりました。
逆に、最後まで使い切らずに充電する使い方をするとメモリー効果で痛むと言われますが可逆的なダメージでしょうか?
それとも序所にダメージが蓄積するのでしょうか?(たまにリフレッシュするとして)
どこまで使ったら良いのか使い終わりの見極めが難しいです。
過放電するぐらいなら、ちょっと残った状態で止めた方が良い気はしますが。
kenta 様
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| お返事 |
同じような質問が過去に出ていますが、前には説明しきれていない部分もありますのでもう一度詳しく説明します。
確かに、過放電は不可逆的なダメージで電池の劣化は元には戻りません。
しかしメモリー効果と呼ばれているものの大半は一時的な性能劣化で、リフレッシュによって回復すると言われています。
メモリー効果の原因は電池の開発者・研究者の間でも「これ!」という1つの特定の原因は分っていません。
しかし色々な研究のうちに数種類の原因要素が考えられています。
そのうちの有力な1つが「充電物質の休眠化」です。
電池を充電・放電すると電池の中の化学物質が全部一斉に化学変化を起こすわけではなく、どちらかというと「端のほうから順番に」という感じになります。
従って、途中までの放電や充電を繰り返すと、端に近い部分の化学物質は化学変化を繰り返して常に充電されているか充電されていないかの状態に変化させられて活性化され安定します。
しかし途中までの充放電で化学変化をほとんど起こさない深い部分は、一定の状態(充電された状態)がずっと続くことになり、徐々に劣化してゆくということです。
劣化した化学物質は電気的な特性が悪くなりますので、そこが原因の内部抵抗の増加や電気を放出する能力の低下で見かけ上の電池電圧が下がったり容量に悪影響が出たるするのがメモリー効果の原因の大きな部分のようです。
さすがに私もニッケル水素電池を分解して試薬を垂らして反応を見るとか、 粒子がどれだけ劣化しているかを顕微鏡で見るようなテストはしていません。
この「充放電されなかった一部の化学物質の性能が落ちる」というのは、中途半端使用時のメモリー効果だけではなく、電池を長い間放置しておいたら放電しているだけでは無く充放電性能が一時的に落ちているといういわゆる「電池が寝ている」状態の原因にも通じる部分がありますね。
充電池をフルに使用しようと思ったら、中の化学物質を「寝かさない」ことです。
昔の電池では中身の「ニッケルカドミウム君」は非常にお寝坊さんで、少し放置するとすぐに寝てしまいました。
今の「ニッケル水素君」は優秀で、ちょっと放置したくらいでは眠ることが無く元気に働いてくれます。
ですので今の主流のニッケル水素電池では「継ぎ足し充電OK!」という中途半端使用をメーカーが認めた宣伝文句がついています。
しかし「寝グセ」が全く無くなったわけではなく、ニッケル水素電池でも、新タイプのエネループでも放置すると化学物質が一時的に劣化する事は完全になくなっていませんので、もし中途半端な使用を繰り返したのであれば適宜リフレッシュをしてやる必要があります。
これは私の各種電池の放電実験でも結果が出ています。
リフレッシュの必要があるはずなのに、なぜメーカーはリフレッシュ機能つき充電器とのセット品にしないのでしょう?
理由の1つは単純に「価格が高くなる」ので消費者に敬遠されるからですね(^^;
そして2つ目はニッケル水素電池はリフレッシュしなくても昔のニカド電池のようにすぐに目に見えるようなメモリー効果が起きるような激しい劣化は起こさない電池だということです。実際に使用していて「メモリー効果が起きた!」と言っている人がほとんど居ないのがその証拠です。
そして3つ目の重要な理由。それはメーカーがニッケル水素電池の使用用途を「デジカメ等に!」と宣伝していること。
そうです。デジカメ等の「ちゃんと終止電圧まで放電してくれる機器で、電池切れサインまで使ってもらう使い方」であればメモリー効果は起きないじゃないですか(笑)
毎回最後まで使わなくて途中充電しても、10回に一回くらいは“うっかり”電池切れまで使ってくれれば、その一回でリフレッシュをしたのに近い状態になってくれるので、本当に何十回も途中充電を繰り返さない限りほとんどメモリー効果の劣化を体感できないほどの低劣化度なら実使用上では全く問題が無いと言ってもいいということなんです。
使う機器が変わって、メモリー効果に対して安全(?)な機器が多くなったということです。
もちろん懐中電灯のように自動OFF機能も電池残量メーターも付いていない原始的な機器も数多くあるのは確かですが。
では、そのような原始的な機器でニッケル水素電池を使用する際にはどうしたらよいのでしょう?
まず最低限注意するのは「過放電させない事」です。
「過放電とはどのようにしたらなりますか?直す方法はありますか?」で説明したとおり、過放電させて与えたダメージは元には戻りません。
過放電させずに毎回最後(終止電圧)まで使うのが電池の中の化学物質を「隅から隅まで使い尽くす」ことになるのですが、普通の機器を使っている限りはそんな事は稀ですよね。
ということはやっぱり“どこかで”「中途充電」になってしまいます。
しかしそれでもよいのです。
何回か途中充電しただけで、メモリー効果でいきなり電池が使えなくなるとか、充電容量が半分になってしまうような激しい劣化では無いのですから、多分使用している本人はニッケル水素電池にメモリー効果が起きているとは気付かない程度でしょう。
果たしてメモリー効果による性能の変化か、使用回数による電池自身の劣化なのかす使用中にはらわからないはずです。
「デジカメの撮影枚数が減った“みたい”だけど?」と思った時点、またはそう思う前に一旦終止電圧まで放電してリフレッシュしてやって、回復すればそれはメモリー効果だった、回復しなければ充放電の繰り替えしによる劣化だったと。
ここで疑問に思うのは「少し使ったらすぐに毎回充電する」のが良いのか「少しづつ使って、ほぼ使い終わったと思ったら充電する」のか。
「少しづつ使う」の「少し」がどれくらいか、また使う時間がどれくらい開くのかの条件によって多少話は変わりますが、一般的な話としてはニッケル水素電池は「空になる前に余裕をもって充電しておく」ほうが良いと思います。
メモリー効果が非常に少ない、メモリー効果を感じたらリフレッシュすれば良い、という電池だと考えれば、終止電圧まで使い切らなくても継ぎ足し充電をして使っても良いということはわかりますよね。
メモリー効果に神経質になって「毎回終止電圧まで放電してから充電する」を繰り返すのは個人の自由なのですが、実はそれをするとメーカー発表のサイクル回数は使えないという恐ろしい特性もニッケル水素電池は持っているのです。
ニッケル水素電池の寿命に関する重要な性能条件として「放電深度によるサイクル寿命」というものがあります。
「放電深度」とは「どれだけ放電するか?」の事で、満充電を0%として終止電圧まで放電したら100%放電と表します。(過放電はその先…)
「サイクル寿命」は「何回充電できるか?」の回数で、よく「500回」「1000回」と書かれているアレです。これは電池が全く充電できなくなるまでの回数ではなく、JIS規格の試験と同じ条件で容量が60%以下になるまでの回数です。
放電深度とサイクル寿命の関係は「サイクル寿命は放電深度の二乗に反比例する」と言われていますので、放電深度が浅い(少し使って継ぎ足し充電する)ほうが放電深度が深い(沢山使ってから充電)よりサイクル寿命は何十倍・何百倍も延びるということです。
実際、松下のニッケル水素電池に関する資料 [PDF]ではある電池の場合、放電深度が100%では約300回、80%で1000回、60%で2000回、20〜40%では1万回近くも使用できることになっています。
もしここで回数を示している電池が市販のニッケル水素電池の基本的な性能とほぼ違わないとすると、「500回使用」と書かれている市販電池は約90%使用して継ぎ足し充電を繰り返した時の性能で、もし毎回100%終止電圧まで使用すると約300回程度しか使用できない物ということになります。(実はそうなんです。詳しくは後述します)
という事はニッケル水素電池は「少し使っただけでも充電すると何千回も使える」という事のようです。
トータルで利用できるエネルギーのことを考えても、100%×200回=20,000%と、20%×10,000回=200,000%。なんと10倍も違いが出てきます。
10倍も使えるのなら、電池を20%使用した所で継ぎ足し充電をしたほうが、より経済的に充電池を繰り返し長く使えそうですね。
なんといっても1万回も使えるのですよ!(…一回20%ですけど)
でも、電池の容量の20%だけ使って毎回継ぎ足し充電をするので、本当に家庭での使用の場合は実用的なのでしょうか?
夕方の犬の散歩に懐中電灯を使うのに、もし5日で電池切れ(終止電圧くらい)になるなら、毎日散歩から帰ったら電池を抜いて充電器にセット。
デジカメで使うなら、その電池で最大撮影できる枚数を一回調べておいて、その1/5の枚数で撮影をやめてカメラから電池を抜いて充電する。
電動ハブラシで使っているなら、何週間でモーターの回転が弱くなるからその1/5の日数で充電を・・・・・
・・・・ああ、めんどくさい!
よほどの電池マニア、充電マニアで充放電に命を架けてるような人でないと無理です!
日常生活でニッケル水素電池を使うには、「電池が切れる前にてきとーに充電する」で良いとは思いませんか?
そして「20%使うごとに充電する」には落とし穴があります。
それは充電時の電池の発熱による劣化です。
ニッケル水素充電池は満充電になるあたりで発熱反応が激しくなります。充電時の化学物質の反応としては正しいのですが、この発熱の為に化学物質が自分で自分の首を絞めて劣化します。
そうです、1万回も満充電しようとすると、普通の急速や倍速の充電器では満充電になる時に発熱で電池の寿命を縮めて本当にグラフの通りに1万回も充電できないのです。
普通充電池は発熱による劣化も見込んでサイクル寿命500回とかの規格を満たすように余裕をもって設計されていますが、さすがにそれが数千回とかの無茶苦茶な回数になることは持たせている余裕では足りないでしょう。
では何回になるのか・・・私にはわかりません。
満充電時にどの程度発熱してどの程度劣化するのは電池により、また充電器により様々ですので一概に何回になるとは言えないのです。
しかし、発熱による劣化はどのニッケル水素充電池でも起きる反応ですから、なるべく充電回数を減らして満充電の際の発熱劣化を減らしたほうが寿命が延びるということも電池を長持ちさせる方法です。
◆ 浅い放電深度で使ったほうがサイクル寿命が延びる
◆ 何度も充電すると満充電時の発熱で劣化する
あらあら、同じ「寿命を延ばしてより多く使いたい」という希望に対して、相反する使用条件が出てきてしまいました。
あちらを立てればこちらが立たず・・・
ということで、今までわざと「極端な使い方」を書いてきましたが、そのように神経質にどちらかに偏った使い方をせず、「使い切る前にてきとーに充電する」で丁度良いのではないでしょうか。
● 過放電はさせない
● 極端に少しだけ使って充電の繰り返しはしない
● メモリー効果はほとんど起きないが、気になっらリフレッシュ
※ ここで言う「気になった」は、実際に電圧低下等を感じた時、 または気分的にメモリー効果の心配が出た時のいずれかです。 電池に劣化が無くても、疑心暗鬼になっている心のリフレッシュができます。
● しばらく使って無かったら寝ているので1〜3回リフレッシュ
さあこれであなたのニッケル水素電池は、限りなく家庭使用での最高状態での使用ができるはずです。
と・こ・ろ・で・・・
「満充電の際の発熱で電池の寿命が縮むから」とは書きましたが、世間には「充電末期に発熱させない充電器」というものが売られています。
満充電でも発熱しないのであれば、少し使って充電を繰り返しても満充電回数による電池へのダメージは少なくて充電回数は伸びるはずですよね?
ではなぜ満充電で発熱しないのでしょうか?
実はその充電器は特殊な充電方法で満充電近くになって電池が発熱する前に充電を止めてしまっているのです。
厳密には「満充電」ではないのですが、それでも電池には満タンに近い電気が蓄えられているのでまぁよしとしよう。というアバウトな感性で充電しているようです。その結果普通は500回の電池を2500回は充電できると豪語しています。
その充電器をまだ購入して試していないので、その充電器に対しての評価はできないのですが、満充電させる前に充電を止めて発熱を少なく押さえているらしいという事で、熱による劣化を抑える効果は期待できそうです。
閑話休題。
※ 「継ぎ足し充電OK!」「90%程度使用で500回」のワケ ※
本文中で90%使用で500回、100%使用してしまうと300回くらいしか使えない、と書きましたがそれには理由があります。
電池のパッケージに書かれている「500回」や「1000回」は、JIS-C8708(2004)というJIS規格での充電池テスト方法による、一定の規格を満たしているかどうかの判断基準で合格したという意味です。
JIS-C8708(2004)では毎回の放電を約58%程度でやめてしまっています。
それを48回繰り返します。充電は一般的な「急速充電器で4本同時充電の約4時間充電」と同じ電流です。
そして2回の終止電圧までの放電と満充電(但し急速ではなく標準充電)、つまりリフレッシュを2回です。
60%(放電深度)程度の使用と急速充電器(倍速では無いですが)の使用を48回と、2回のリフレッシュで使用した場合に、規定の60%の容量まで下がるのに「500回」や「1000回」以上の性能を有している電池ですので、「終止電圧まで使わずに継ぎ足し充電でいいの?」という質問に対してはJIS規格が明確に答えを出しています。
「継ぎ足し充電でいいんです、しかもリフレッシュは50回中2回程度でOK」
※ 厳密にはメモリー効果の測定はしていませんが
このJIS-C8708(2004)のテスト方法や、使い方と寿命の関係については既に迷い箱では回答があります。このページの下のほうの「エネループの使用回数はどこで1回? 使い方と寿命の関係は?」をお読みください。
どの電池メーカー(日本国内なら)も、JISの試験をギリギリ通る電池を商品化しているわけではないでしょう。
JIS規格を上回っている性能のものを商品化しているはずですので、実際は70〜90%の放電深度でもだいたい「500回」「1000回」の基準はクリアできるような実使用が可能なはずです。
松下の資料によれば90%で500回前後の位置にグラフがありますので、かなり余裕を持たせているようです。
しかしそれが100%の放電深度になるとやはり放電深度による劣化の進み方の比率から考えると、グラフの通り300回程度まで少なくなるのも間違いは無さそうです。
デジカメ等、終止電圧で停止する機器を使用していても、完全に電池切れで使えなくなってしまう前に、電池残量メーターが「残り少ない」を表示しているところで電池交換・充電をするのがニッケル漉磯電池の寿命を延ばす秘訣です。
そして時々は電池切れまで使ってリフレッシュしましょう。
お返事 2007/3/11
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過放電とはどのようにしたらなりますか? 直す方法はありますか?
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充電池の過放電についてお聞きしたいのですが 過放電とはどのようにしたらなりますか?
ライトに入れっぱなしにしてたらなりますか?
又過放電してしまった電池はどのような状態になるのでしょうか 直す方法などあるのでしょうか よろしくお願いします
(匿名希望) 様
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| お返事 |
ニッケル水素電池はマンガン・アルカリ乾電池のように0Vまで使用できるのではなく、まだ電圧があるけれども「これ以上放電してはいけない」という電圧があります。それを終止電圧と言い約1Vです。
ニッケル水素電池を使用中に1Vより電圧が下がるような放電をしてしまう事を過放電と言います。
但し電池の外側で計る電圧は電池の内部抵抗の関係で本来の電池内の化学反応で起きている電圧より少なくなりますので、使用中に電圧を計る場合は大きな電流を流している場合は少し低い電圧が計測値として出るのでそのぶんは補正する必要がありますが、普通の機器での使用の場合はほぼ外部で測定できる電圧を「電池の電圧」と見て良いでしょう。
過放電は電池の中にまだ多くの電気が蓄えられている時には起きません。
蓄えられた電気をほぼ放出した後、規定の所(1V)で放電を止めないでそのまま電気を取り出し続けると過放電になります。
懐中電灯等のように「電池の電圧が一定以下になったら自動的にスイッチを切る機能」が無い機器で電池一本の電圧が1V未満になってもスイッチを入れたままにしておくと過放電になります。
デジカメ等のように、内部回路への影響を考慮して「電池切れサインを出したり、自動的にOFFになる」機器ではほぼ終止電圧の1V前後より電圧が低くなると電源が入らないようになっています。こういう機器では過放電の心配は少ないです。(機器によっては心配が完全に0ではありません)
過放電してしまった電池はどうなるのでしょうか?
充電式電池は充電と放電を繰り返す事で徐々に性能が落ちてゆきます。これは中で使用されている+極と−極の特殊な金属が劣化したり、化学反応を起こす為に入れられている電解液と呼ばれる液体が減ってゆくことで起こるものです。
(ここでは使用されている物質名や化学反応式は割愛します、 興味のある方はネット検索をして調べてみてください)
ニッケル水素電池は約1Vまでの使用であれば、充電と放電の繰り返しで徐々に劣化が進行してゆきますがメーカーの言う「性能」をだいたい維持できると考えられます。
過放電をしてしまうと、電池の中身が通常の使用とは違うたいへんな勢いで劣化が進行します。
1つめの原因は、+極と−極の間の電圧が1Vより下がってお互いの電位が近づくと、各極を作っている特殊な金属のそれぞれの構成が破壊されて充電・放電能力が無くなってゆくと言われています。
2つめの原因は、過放電が進むと電解液の一部がガス化して電池内圧が上がり、普通の充電・放電の際の安全ガス圧を超えると+極のところにある安全弁が開いて外部に放出されます。ガス化した物質を失う事で電解液の量が減り、充電・放電を行える容量が減ります。
もっと過放電が進んだり、電池を直列で使用する機器の中で「逆充電」をされると、内圧が上がり続けてガスだけではなく電解液自体が安全弁から吹き出してしまい、大量の電解液を失ってしまいます。
過放電により電池の内部では電極物質の劣化・破壊、電解液の質量減少という物理的な損失が進行するので、この損失は回復することはできません。
たとえ充電器のリフレッシュ機能を使用しても「直す」ことはできないのです。
過放電による劣化の進行は「1Vよりどれだけ低い電圧の状態」を「どれだけの時間続けているか」によって様々に変化します。
先の電圧が低い状態、すなわちスイッチを切らずに終止電圧を下回ってから「どのくらいの電圧まで放電を続けたのか」という電圧値。
これは消費電流の多い機器で使用すれば短時間で電圧が下がりますし、少ない機器では長い時間でも電圧の低下が少なくて電池に与えるダメージが少ない場合があります。
つぎに過放電を「どれだけの時間続けていたのか」の時間。
電池内部での化学反応や金属物質の疲労は、電圧が1Vを切った瞬間にパキッ!と金属物質が割れてしまっておしまい。というものではありません。
たとえば水に浸した鉄が時間をかけて錆びてゆくように、ある程度のスピードで徐々に壊れてゆきます。
この壊れてゆくスピードも電圧に関係がありますので、早く電圧が下がって低い電圧の状態を長時間続けた過酷な場合と、少し過放電した所で放電を止めて少しだけ内部にダメージを与える状態を続けた場合とでは全く劣化の進行が違うと思われます。
過放電でニッケル水素電池は一瞬にして壊れるのではなく、「電池にダメージを与え続けるる状態に置く」というイメージでとらえるのが良いでしょう。
ですのでもしライトに入れてスイッチを入れっぱなしにしている物を発見したら、すぐにスイッチを切り電池を取り出すことです。そして充電して過放電の状態で無くすようにしましょう。
放電深度、放置した時間、周囲の温度などで電池のダメージ度は様々に変わりますので、一概に「過放電を一回したら電池の寿命が何%縮まる」とは言えないのですが、確実に電池の寿命を縮めているのは確かです。
過去の経験では「ライトに入れて間違って一週間程度ONのまま放置したニッケル水素電池(Panasonic製)」でも、充電したら普通に充電出来ていますし、放電時間も実感ではあまり変化していません。
一応手持ちの機材で精密に測定すると、過放電させていない同じタイプの電池よりは電圧が多少低くなったり、充電容量がほんの少し減ってはいますが、すぐに目に見えて「痛んだ」という感じではありません。
多分このまま使用を続けていると、本来なら500回使用できるものが300回になっているなど、いますぐ目に見えるような痛みは(新品電池に近いほど余計に)表には見えず、家庭内での普通使用ではダメージを感じられない程度だと思います。
過放電での電池の劣化は、「実際には進んでいるけれども今は目には見えない病気」のようなものだと思っても良いでしょう。
人間でも、暴飲暴食や不摂生、栄養の偏りなどで内蔵や心臓に負担を強いても、精密検査をしない限りは通常生活を送れている人と同じです。
実際に身体が衰えて身体機能に障害が出たり、長くは生きられない身体になっているのかはまだ元気な時には外見からは判りません。
もちろん、人間でも食事を与えずに何日も放置すれば死んでしまいます。しかしこれも「人は食事抜きで何日目で死ぬ」とは一概には言えないので、電池を過放電のまま放置したら何日目で充電できないほどのダメージになるのかははっきりした日数では明言できません。
おかしなたとえですが、過放電とはこのような感じだと私は思っています。
劣化はあるのか?ないのか?と言われれば過放電での劣化はあります。
しかし一律に数値で表せないものなので、過放電させる状況や電池のメーカー・種類により様々な劣化の度合いであり、「これ!」という決まった劣化状態に関する答えは残念ながら用意できません。
お返事 2007/3/6
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開放電圧何V程度で過放電?
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最近、パナループ4本組を購入しました。
初回満充電→デジカメで電池切れまで初回放電としたところ、数分放置後の開放電圧で、3本は約1.15Vあったのですが、1本は約0.95Vしかありませんでした。
セルのバラツキで、いきなり過放電? と心配です。
開放電圧何V程度で過放電となるのでしょうか?
高円寺マリオ 様
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| お返事 |
「開放電圧(開回路電圧)が何Vで過放電」という定義はありません。
数分放置後・・・という事で電圧の回復についてはご存知だと思いますが、改めて説明します。
『イーグル放電器 単4ニッケル水素用 AAA Active Mate の性能を調べる』のページの投書に対して以下のグラフを使い開放電圧の測定がほとんど意味が無い事を説明しています。
開放電圧を見ても機器で使用中にどこまで電圧が下がっていたのかわからないので、「どれくらいの電圧まで下がって」「それがどのくらいの時間続いていたか」を開放電圧から計算したり電池へのダメージ度を測ることはできません。
ただ唯一言えるのは回復中でも1.0Vを割っているのであれば、その電池は「使用中に確実に1.0V以下の過放電状態になっていたであろう」という事くらいですね。
そのデジカメが何Vで電池切れになるのか等がわからない限り細かな数値では語れませんが、電池4本を直列に使用してどれか一本が容量を使い果たして急に電圧が下がるタイミングの付近の時間で合計電圧がカメラの設定電圧の下限になって電池切れとなっているのでしょうが、そういう事はほとんどのデジカメで起きている事なので「電池切れになったら無理に何度もスイッチを入れなおしたりして、放電が終わった電池にそれ以上負担をかけない」という使い方しかありません。
いくら特性が揃った電池でも「数秒以内の誤差で全く同時に放電終止電圧を下回る」なんて事はありませんので、電池毎の個体差で終止電圧を割り込むタイミングは新品電池でも数十秒〜数分程度以内の誤差はあります。
その誤差の為に4本も直列で使っていたら中の一本が先に終わって過放電になる事なんて直列使用をしていればあたりまえです。
デジカメのように電池の使用本数にあわせて電池残量警告や電池切れを判定できる機器であれば、その程度のことは折込済みなのであまり気にしなくて良いでしょう。
どうしても気になるのであれば、電池切れになる前に電池の使用を終了して充電すると良いでしょう。(もちろん個別制御の充電器で)
継ぎ足し充電になりますので徐々にメモリー効果が発生して何十回の使用で電池本来の性能が得られなくなりますが、リフレッシュ機能付き充電器を使用するなどして10〜20回に一度程度リフレッシュしてやれば直りますし、過放電させる事もなく電池の寿命もほぼまっとうさせる事ができるのではないでしょうか。
既に何度も書いていますが、過放電のダメージは一回で電池がだめになってしまうのではなく徐々に電池の劣化を進めるものですから、電圧が低くなる事や、低い電圧になったままの時間を短時間でやめればいきなり寿命が縮んですぐに使えなくなるものではありません。
デジカメで自動的に電源が切れるほど使い切ったらすぐに充電してやる事を忘れなければ実用上気になるほど電池が痛むことは無いと思いますよ。
お返事 2008/3/18
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ニッケル水素充電池の残量を調べる方法?
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かなり楽しく読ませて頂いています。
初歩的な事になりますが、ご質問がありまして投稿させて頂きました。
ニッケル水素充電池の残量を調べる方法に関してお伺いします。
通常のテスターですと電池単体で電圧を測定しても正確では無いと思っていますがそれで宜しいでしょうか?
そこで市販のバッティチェッカーを使う事を考えましたが、ニッケル水素充電池は対象外となっています。
今までのニッケル水素充電池ですと使用直前に充電すれば良かったのですが、eneloopだと放電しきらない為、使用する時に充電する必要が無く、しばらくほっておくと分からなくなってしまう事が多々あります(爆)
また、デジカメが6本使用&フラッシュが5本使用という
中途半端な関係な事もあり、残容量を簡単に確認するにはどうしたら良いかなと思っています。
よろしくお願いします。
ありぽん 様
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| お返事 |
確かに、単純に電池電圧をテスターで測定しても電圧=残量ではありません。
後でも書きますがニッケル水素充電池の残容量を正確に計ることは技術的に困難ですので、「だいたいのめやす」程度を調べる方法について説明してゆきましょう。
あたりまえの話ですが、ニッケル水素充電池は充電直後は電圧が高く時間が経つと自己放電や不活性化で徐々に電圧が下がりますが、よほど放電してしまわない限りテスターで測っても定格電圧(1.2V台程度)に近い電圧を示しますので残量はよくわかりません。
もちろんテスターで測って1.1V程度(やそれ以下)まで下がっていたら即充電です!
電池だけでの開放電圧(開回路電圧)が高くても、実際に機器に入れて電流を流すとガクンと電圧が落ちる場合があります。
同じような開放電圧でも、この実際に使った時の電圧が低い電池は弱っていると判断できます。
それを測定するのが「電池チェッカー」で、説明書には「充電式電池は使用できません」と書いて有りますが、しくみを理解した上で使用するのであれば充電式電池にでも使用できます。
既にお読みだとは思いますが、『バッテリーチェッカーの「充電池は使用出来ません」とは?』で説明しています。(ここでは説明は省きます)
まだ機器で使えるのか、充電したほうが良いのか?、の判断でしたらバッテリーチェッカーで十分に実用になります。
バッテリーチェッカーでは「機器で使用する際に、だいたいどの程度の電圧が出せるか」で電池の良し悪しを判断しますので、これも正確に電池の中の残りの容量を測定しているわけではありません。
たとえば「この電池の残り容量は75%です」なんて表示できる装置を開発すれば、それこそノーベル賞級(?)の大発明なのですよ。
電池メーカーでさえ、ニッケル水素充電池を外部から測定して残容量を表示するような機械は発明していません。
三洋の充電器(NC-MR58)に付いている「バッテリーチェック機能」も市販のバッテリーチェッカーとほぼ同じしくみで、容量を測定しているわけでは無いようです。
ラジコン用の特殊な充放電器では、途中で「xx%」なんて表示するものもありますが、充電式電池の特性を調べ尽くした上で標準的な数値をプログラムされていて、それにあわせて実際の電池の電流や電圧から計算した「おそらくこれくらい」という数値を表示していると思われます。
そのため充電(または放電)中に「99%」までは順調に数値が進んだのにいつまでたっても「100%」にならないで忘れた頃に充電完了表示になってたり、まだ「80%」程度の表示からいきなり「100%」に変わって充電が完了したりと、それは笑える表示をするような場合もあります。
ですので、eneloopをはじめ最近のニッケル水素充電池は「継ぎ足し充電OK」というメーカーの言い分を信じて、「しばらく置いていた場合は使用する前に充電する!」で良いと思います。
(…あれ? 従来型の使用前充電必要と変わり無いやん、と思っても口には出さない!)
デジカメ等での家庭用機器では、本当に終止電圧まで使用してしまう事が少ないと思いますので、常に継ぎ足し充電で使っていたらたとえeneloopでもメモリー効果のような症状が出ることは家庭でのリフレッシュ放電のしかたは?で話に出ていますので、参考にして時々リフレッシュして使うと良いでしょう。
◇ ◇ ◇
・・・と、ここまでの説明だと納得できない方の為に(笑)
基本的には市販の「バッテリーチェッカー」と同じ事をするのですが、こういうジグを作っておくと便利です。
右側は「電池ボックス」に「抵抗(3Ω/1W)」と「スイッチ」を繋いだものを簡単にテスターと接続できるようにミノムシクリップをつけたリード線をハンダづけしています。
左側は100円ショップで売られている「電池チェッカー」を、右側と同じように電池チェッカー内の負荷抵抗をON/OFFできるように改造したものです。
ケース前面にスイッチがついています。
右側はテスターで電圧を数値で見れ、左側はメーターで簡易的に見れます。
※ 撮影用に保護テープを剥いています
使い方は簡単で、電池の開放電圧を見る時は単に電池をセットするだけですね。
スイッチを押すと負荷時電圧が読み取れますので、「開放電圧は高くてまだ使えそうに見えるが、実は弱っている電池」などは簡単に見分けられます。
スイッチを入れたら極端に電圧が下がる電池は弱っていますので充電しなければなりませんし、充電した後でもテストしてみて大きく電圧が下がる電池は電池自体が痛んでいます。
充電後の開放電圧が何Vで、負荷をかけたら何Vになるのが正常かは、電池の種類や使用する充電器によって違いますのでここでは数値では書けません。ご自分の使用機材で実際に測定してみて傾向を調べる必要があります。
100円ショップ電池チェッカーを改造したものでは数値で電圧は読めませんが、針の示す位置の変化などで判断します。
このような物を使っても「電池の残容量」は結局は計れませんので、その電池が機器に入れた時に必要な電圧を出せるかどうか、開放電圧で見た目で騙される電池か?、がわかる程度です。
やはりニッケル水素充電池で大変なのは、少し使った(または自己放電した)電池と、半分くらいまで使った電池、そしてかなり使ったけどまだ少し使える電池では負荷時電圧はほぼ一定値を示しますので、残容量のめやすには全くならないという事です。
お返事 2007/10/25
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| 投稿 |
ニッケル水素充電池の残量を調べる方法?
で投稿させて頂きましたありぽんです。
回答ありがとうございます。
インターネットで調べてもニッケル水素用のチェッカーが無い理由を理解する事ができました。
電池毎に充電放電を管理するICとかが無いと無理そうですね。
コスト&サイズ的に無理な気がしますが・・・。
>しばらく置いていた場合は使用する前に充電する!
エネループでも、必要な時には再充電をする事に致します。
ただ、ニッケル水素でも、負荷時時電圧の測定時に、抵抗(3Ω/1W)で良い事が分かりましたので、
私も自作をして電池毎の特性を統計だててみようかなと思います。
もう一点質問です。
バッテリーチェッカー M032 (秋月で400円)
1.5V電池は、負荷電流:50mA,100mAしか無いみたいです
つまり、内部抵抗が30Ωと15Ωなのかと考えていますがこれでも、統計を取るぐらいは可能と考えて良いでしょうか?
よろしくお願いします。
ありぽん 様
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| お返事 |
統計を取るくらいなら・・・使用できると思いますが、ニッケル水素充電池に対しての測定電流には少なすぎますね。
おおまかに、ニッケル水素充電池はマンガン・アルカリ乾電池よりは大きな電流を流すことができる性能がありますので、少ない電流を流しての測定では開放時とあまり電圧の差が見られない可能性があります。
それでもわずかですが電圧は下がりますので、それを調べてめやすにする事は可能です。
できれば豆電球式の懐中電灯程度の電流が流れる3Ω程度で測定される事をお勧めします。
お返事 2007/10/30
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投稿 11/1 |
回答ありがとうございました。
週末にでも自作をしようと思います。
ちなみに家に有った100円均のチェッカーは3Ωより大きい抵抗がついていました。
今後ともよろしくお願いします。
ありぽん 様
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| 投稿 |
いつも楽しく読ませていただいております^^
ニッケル水素充電池の残量を調べる方法?のところに有りましたラジコン用のテスターについて先日メーカーに充電%放電中の%について聞いてみました。
メーカーでもその進捗については電池電圧で電池の内部抵抗等さまざまなデータから満充電のときの電圧を想定して%であらわしているらしいです。
そのため急にポンと%があがったりするらしいです。
%の分母を容量にすると劣化や条件で一定しないからですと・・・どうでしょうか??苦肉っぽいですね?
充電マニア見習い^^ 様
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| お返事 |
実際にそのメーカー(たぶんあそこ)の言っているとおりだと思いますよ。
充電中の電池を外側から計れるものは
<充電中>
・通電時の電圧
・通電時の電流
・開放時の電圧
<放電中>
・放電時の電圧
・放電時の電流
・開放時の電圧
<あとは・・・>
・温度
温度は充電末期の検出や異常過熱の検出に利用する場合が多いので除外するとして、残るものは電圧と電流ですから、これらから電池の状態、内部抵抗などを計算して、更にはそれの「時間的変化量」で電池が今充電の初期段階にあるのか、末期であるのかなどを推測する計算を行っているのでしょう。
単純に電圧を測っただけで「今1.xxVだから充電78%!」とは言えませんから、ニッケル水素充電池の充電特性カーブを熟知した上で、変化量から今カーブのどのあたりのポイントに合致するかを計算するわけです。
しかし世の中の全ての電池が同一のカーブを描いているわけではありません。
基本的な特性は同じですが、電池によってカーブの描き方は少しずつ違っています(中にはかなりの変わり者も…)し、同一の電池でも使用が進んで劣化したものはやはりカーブの描き方が違ってきます。
ですのでラジコン充電器メーカーはいくつかのパターンまでは用意しているか、標準のパターンから計算して後は刻一刻と変化する実測データから補正(予測)して充電中の電池が今何%かを表示するようなプログラムを作っているものと考えられます。
「分母」の部分はそういう予測計算値の事で、「今充電しているのは多分2000mAhの電池で、今95%地点だから1900mAh入っている」と計算しているとして、実際の電池は2500mAhだった場合にはあと1000mAh充電した時点で充電器は「もう100%になっているはずだけど・・・でも満充電反応(−ΔV等)が見られないよ、これはまだ満充電じゃないから表示を100%にするといけない、98%くらいで止めておこう!」というプログラムでしばらくはずっと98%が続く場合があります。
逆に「2500mAhの電池だろう、今80%で2000mAh位だと思うからあと500mAh程度充電したら100%表示にしよう」という状態で、実は2000mAhの電池だった場合はあとほんの少しだけ充電しただけで−ΔV検出で満充電を検知して充電をストップ!、表示は80%からポンと100%になってしまったりするわけです。
しくみがわかっていればなんという事も無いのですが、単に表示だけ見ていると「全然信用できないじゃん!」とかユーザーに判断されてしまうわけです。
メーカーとしては本当に苦肉の策と受け止められしまうような、現状でニッケル水素充電池の容量を外部から正確には知り得ない状態でなんとか数値で表示させようという涙ぐましい努力がうかがえます。
同じように充電容量や放電容量から進捗状況を表示する機器としてソニーのBCG-34HRME通称「ソニーの液晶つき充電器」がありますが、これはうまくごまかしていて表示は電池マークのグラフィカルで3〜4段階しかありません。
数字で何%と表示してしまうと人間は残りの数値から時間などを予想してしまって、予想が外れると「故障だ!」「不良品だ!」と騒いでいまいますが、3〜4段階表示でしかも各段階が実際の数値で何%に相当するのかさえ公表されていないのですから「表示の電池マークグラフが進めばOK」程度にしか受け止めないので全然大丈夫です(笑)
%表示を行っているラジコン用充電器と同じく98%からなかなか100%に進まないような事になっていても、ソニーの表示では最後の棒一本が表示されないままの状態が続いているので、ユーザーはその棒が表示されて満充電になるまでの間は実は1つ前の状態から予想より余分に時間がかかっていてもわからないので安心(心配する要素が無い)なのです。
ソニーの充電器は分解していないのでこれは想像でしかありませんが、どこのメーカーも本当に正しい充電池の容量を外部から測定できない以上、この程度の誤差・計算のズレはあるものと思って間違いはないでしょう。
「気の迷い」の電池放電実験や、掲載はしていませんが充電器の充電性能のチェックなどの際にはデータロガーの測定データをリアルタイムでPCの画面上にグラフ表示しています。
グラフを見ていると終了までの2/3から3/4程度まで進んだ時には「ああ、あと何分くらいで放電が終わるな」とかはグラフの線から見えてくるもので、%表示や3〜4段階表示を行っている充電器はそれと同じ事を中のマイコン・プログラムが行っているだけなのですが、確実に1分単位や1mA単位で正確に予測はできないものなのです。
お返事 2007/11/4
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バッテリーチェッカーの「充電池は使用出来ません」とは?
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初めまして。エネループに興味を持っていろいろ調べていたらこちらに辿り着きました。
今まで触れたことの無い情報の理解に悪戦苦闘しながらも、興味深く読ませていただいています。
つい最近エネループを購入したのですが、ついでにバッテリーチェッカーも買おうとしたところ、多くの機種に「充電池は使用出来ません」と書かれていることがわかりました。これは何故なのでしょうか?
充電池対応のチェッカーもあるようですが、家電量販店や100円ショップなどで身近なところで安価に手に入る乾電池用のチェッカーでは測ってはまずいのでしょうか。
初歩的なのかもしれませんが、お答え頂ければ幸いです。
hide 様
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| お返事 |

これは模式図です。 実製品では「電圧計」の機能を小電流用メーターと数個の抵抗で構成しているものが多いです。 またボタン型電池や9V角型電池の測定用に負荷抵抗の値を変えるよう数個の抵抗が入っているものもあります。 メーターの色分けも製品により様々です。
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100円ショップ等で売られている「バッテリーチェッカー」の中身は右の図のようになっています。
電圧計と負荷抵抗が並列に繋がっていて、普通のテスターの電圧計とは違います。
電池の電圧は負荷(使用機器など)に電流を流している時と、何も繋いでいない時(無負荷)では違います。
何も繋いでいない時は見かけ上の電圧が高く、負荷に電流を流すと電池の電流供給能力に応じて電圧が下がります。
テスターで単に電池の電圧を測っただけでは、この無負荷状態の電圧を測ることになり、本当にその電池の電流供給能力を調べたことにはならないのです。
ですので「バッテリーチェッカー」では数オームの抵抗を負荷として電池に接続し、負荷に電流を流した時の電圧を測ることで実際に機器に入れて使用した時に「電池が使えるか?」を調べるようになっています。
ではなぜ「充電池は使えません」と書かれているのでしょうか。
単に電池から少しの電流を流しながら電圧を測っているだけなので、マンガン電池やアルカリ電池でもニカドやニッケル水素充電池でも変わりは無いように思えます。
事実、測定できる電圧(電流の供給能力)には違いはありません。
では、何が違うのでしょう?
バッテリーチェッカーのメーターの目盛りには普通は「電圧」の数字は書いていません。(書いているものもあります)
目盛りの部分に赤・黄・緑の帯がつけられていて、それぞれ「緑=GOOD」「黄=LOW」「赤=交換」のように書かれています。
そうです。バッテリーチェッカーは正確な電圧を測る為のものではなく、電池が「まだ使えるか」「もう使えないか」などの「(おおまかな)残量」を知る為の装置なのです。
そしてこの赤・黄・緑の帯は「マンガン・アルカリ電池の特性にあわせた表示」であり、特性の違うニカド・ニッケル水素電池では正しくありません。
具体的には次のグラフを見てください。
※ メーターの色分けや区切り位置は製品により様々です。
※ マンガン電池はアルカリ電池より電圧が下がる場合があります。 この図では特性を表す為に同一にしています。
バッテリーチェッカー内の負荷程度で計測できる「マンガン/アルカリ乾電池」と「ニカド/ニッケル水素充電池」の放電特性・測定電圧の違いです。
グラフ左側の時間率0%に近いほど電池は新品に近く、まだまだ電気がたくさん取り出せる状態です。
グラフの右側100%に近づくと使い果たして使用終了に近くほとんど電気を取り出せません。
マンガン/アルカリ乾電池ではゆるやかなカーブを描きながら徐々に電圧が下がってゆきますので、計測できる電圧値に応じて「新品」「使用中」「もうすぐおしまい」などがだいたい判別がつきます。グラフ下側に載せている「マンガン/アルカリ乾電池の表示」もほぼ使用時間に対して三等分した場所で色が変わりますのでだいたい色に合わせて「電池の残量」が読み取れます。
ニカド/ニッケル水素充電池の場合はどうでしょうか。
ニカド/ニッケル水素充電池は使い始めで少し電圧が下がったまま長期間だいたい同じ電圧を供給し続けます。そして使い終わり直前にガクッと電圧が下がります。マンガン/アルカリ乾電池とは大きく放電特性が違います。
そのため「ニカド/ニッケル水素充電池の表示」では、満充電時からほんの少し使ったくらいまでがGOOD、それから延々とLOW表示なにり、電池切れ直前でやっと要交換になります。
満充電から少し使った状態でも、もうすぐ電池切れに近づいたかなり放電した状態でも「使いかけ状態です。まだ使えますが心配な場合は交換したほうが良いですよ。」のLOW表示なので、本当にそろそろ交換(充電)したほうが良いのか、まだ少ししか使っていないのかの判別がメーターの針の振れ方からは非常に読み取り辛く、正しく判断ができません。
これでは「電池の残量」をメーターの針から読み取るのは簡単にどの色を指しているのかだけではわかりませんので、バッテリーチェッカーの主目的の「どれくらい使えるか?」を見るには不適です。
このような理由で、100円ショップや家電店で売られている単純に数Ωの負荷をかけた状態でメーターを振らせる「バッテリーチェッカー」では、ニカド/ニッケル水素充電池の「残量」は正確には知ることができないので、「充電池は使用不可」とされています。
電池の残量を知る機器としては、単三や単四電池対応のデジカメ等の「電池残量メーター」はバッテリーチェッカーの電圧チェック機能を高機能化したもので、「アルカリ電池モード」「充電池モード」など使用電池にあわせて特性パターンを切り替えて、“なるべく”正しく電池の残量を表示するように計算するものもあります。
簡易的なバッテリーチェッカーではニカド/ニッケル水素電池の「残量」は測れませんが、「もう電圧がほとんど無い(=要交換表示)電池」や「充電後にちゃんと充電されているか(=GOOD表示)」などの判定には使用できますし、2〜4本などを同時に使う機器の場合「機器の電源が早く落ちる(懐中電灯などでは暗くなる)ようになる」ような「あれ?電池が弱ってきたかな?」という時に、4本全てが同じように弱っているのか、どれか一本だけが痛んでいて他の電池の足を引っ張っているだけで、その一本を交換すればまだ他の電池は使えるのかなどを調べるには使えますので、あながち「充電池は使えません」とは言い切れないのです。
バッテリーチェッカーのメーカー・製品によって色の帯の割り振りは様々で、統一された規格は無いようですので、お買い求めになられたバッテリーチェッカーでは自分の持っている電池は満充電ではどれくらい針が振るのか、使い終わりではどのくらいの針の位置になるのか、を把握していれば結構使い物になりますよ。
お返事 2007/5/2
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| 投稿 |
こんなに早く御返答頂けるとは思いませんでしたので、驚きながらも有難く読ませて頂きました。
とても丁寧でわかりやすく、抱いていた疑問がスッキリと氷解しました。
充電池に対してバッテリーチェッカーがまるで役に立たないわけでもなく、使うことによって何か危険性があるわけでも無さそうですね。
とても参考になりました、有難うございました。
hide 様
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| お返事 |
危険性といえば、長時間測りっぱなしにすると物によっては発熱して最悪は煙が出たりする事くらいですね。
これはニッケル水素充電池など充電池を測る時に限った事ではなく、アルカリ乾電池でもマンガン乾電池でも起こりうる危険です。
バッテリーチェッカーの中の数オーム(3Ωなど)の負荷抵抗に電池を接続していますが、新品のマンガンやアルカリ乾電池では負荷抵抗に電流を流しながら約1.4〜1.3V程度の電流が流れます。
満充電のニカド/ニッケル水素電池でも同じくらいでしょう。
多少減ったマンガン/アルカリ電池や、同じくグラフ中の水平期間のニカド/ニッケル水素電池では約1.2V程度の電圧です。
1.4Vの電圧を3Ωの抵抗にかければ電流は0.467A、抵抗で消費する電力は0.653Wです。
1.2Vの電圧を3Ωの抵抗にかければ電流は0.400A、抵抗で消費する電力は0.480Wです。
これに対して、バッテリーチェッカーの製品によっては、中の負荷抵抗に普通の1/4W(0.25W)品を使っているものがあるので、電力定格的には全然ダメです。
これはもちろん「チェッカーでバッテリーを測るのはほんの数秒」という使い方なので、発熱もほんの少しという前提の元に小さなW数の抵抗を使用しているのだと思います。
ですので、電力定格的に小さな抵抗に、定格以上の電流を流すようなバッテリーチェッカーでは、1分も電池を繋ぎっぱなしにしていると抵抗がかなり過熱してしまう場合もあります。
たとえ0.5W品などのW数の大きな抵抗が入っていても、発熱するのは同じです。
定格電力の大きな抵抗でも小さな抵抗でも、抵抗値と電流が同じなら発熱量は同じですのでどちらの抵抗も同じ熱量で発熱しますが、W数の小さな抵抗では体積や表面積が小さいので早く温度が上がります。早く高温になって煙が出たりするのもW数の小さな抵抗ですね。
元々数秒の接続でバッテリー残量を計る為のバッテリーチェッカーで、数分以上ずっと電池を繋ぎっぱなしにすることはしないようにしましょう。
「充電池は大電流を流せるのでチェッカーが焼けるから、バッテリーチェッカーでは充電池は使用不可」などというまことしやかな都市伝説が今でも流れている所もあるようですが、マンガン/アルカリ乾電池でもニカド/ニッケル水素充電池でも3オーム程度の負荷抵抗では同じような電圧をかけられますので、「充電池だけ危険」という事はありません。
お返事 2007/5/2
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Ni-MH電池を良好の状態で保管するために
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職場でeneloopを貰いました。
それも単3を12本、単4を10本もです。
単3は4本が06年6月製造の旧タイプ、8本が07年1月製造の『-R』です。
単4は4本が06ねん5月、6本が06年7月製造で、全て旧タイプでした。
『充電器が無いから』との理由で貰った筈なのですが、後になってからNC-MDR02が出て来たので、それも貰ってしまいました(笑)
自分は元々はPanasonic派なのですが、家にはeneloopが溢れております(汗)
さてここからが本題なのですが、Ni-MH電池を良好の状態で保管するために気を付けなければならない点はありますでしょうか?
現在は半月に一度、全ての電池に追充電をしております。
Thief 様
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| お返事 |
まず、ニッケル水素充電池の保管に適した状態、(今回の質問にはありませんが)ニカド電池の保管に適した状態については『秋月充電器、MW1268の中身は・・・』の「迷い箱」お返事 2007/4/5で詳しく書いていますので、基本的な事はそちらをご覧下さい。
その上でまだ何か他に・・・というとほとんど無いと思います。
追い充電では自己放電によって終止電圧を割り込んで電極を破壊してしまうような極端な劣化は防げるでしょうが、上記ページで解説しましたように長期間使用しないことでの不活性(休眠状態)は回復しないと思われます。不活性化した電池は使用前の数回の深放電→充電サイクル(リフレッシュ作業)が必要になってしまいますのでサイクル寿命を結局は消費することにつながります。長期保管は「仕方なく」なら言葉通り仕方ないのですが、意図的にはしないほうが良いでしょう。
ニッケル水素充電池は長期間の保管・放置はせずに、適度に使ってやって使用によって自然と劣化したら新しい物(最新の良い状態の物)に買い換えるのが一番良い使い方です。
自己放電が少ないeneloopでも長期保管後は不活性状態になっているのは確認済みですから、「すぐ使える」「自己放電が少ない」というのは従来品と比べての効能であって、決して従来ニッケル水素充電池とは全く別物の「欠点の無い電池」では無い事は認識しておいたほうが良いでしょう。
お返事 2007/12/21
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投稿 12/23 |
忙しい中、ご回答ありがとうございます。
やはり『買い溜め等は良く無い』と言う事ですね。わかりました。
なるべく早く家の乾電池をeneloopに置き換え、消費したいと思います。
その前に放電器を製作しないと…(汗)
VOLCANOやパナループ、eneReadyもあるから大変だぁ…orz
Thief 様
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接点復活方法いろいろ
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接点復活方法で。(通りすがりで、すみません)
接点洗浄剤(中身はほぼ溶剤)で綺麗にしてから、表面に薄く接点復活剤を吹くなんてのが正攻法だと思うのですが、電池の頭や電池ボックス程度のものなんかは、CRC-556(CRC-226)なんかを綿棒につけて端子のみをしこしこ拭いてます。
(いったん綿棒につけてからやるのがミソで、直接吹くのは、つけすぎになるのでだめですが....プラスチックに対する影響も要注意.....カメラ、オーディオなんかの高級なものにはやめた方がいいです(笑))
サンハヤトのはそうでもないですが、昔よく使ってた「プレクリン」「クラモリン」・・(今はもう無いか?)などは結構高いですからね。
洗浄にトリクロロエタン(リキッドペーパー修正液の薄め液)なんてのを使ってみたりもした事がありました。(地球環境にとっても素敵なので、最近のは中身が違う?)
ちなみにこんなのはどうでしょう。
(コンタクトZ) http://www3.coara.or.jp/~tomoyaz/higa0201.html#020113
これは、私も昔から(多方面で)愛用してます。(笑)
ガッツ 様
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| お返事 |
多分「5-56」なんかは一家に一本くらいはあるのではないでしょうか。
私は「5-56」ではあまり良い記憶が無いのでガレージの片隅に放置していて使っていませんが、秋葉原や日本橋の専門店でなくてもどこでも(ホームセンター等)で買えるので非常用には便利ですね。
自転車や家の金具類にも使えますし(・・・ってそれが本来の使い方!)
ちゃんと拭き取れば電気端子にも有効だと思います。拭き取らないと余計にホコリを吸って悪化します。(これが嫌い)
サンハヤト等の電子機器・端子に特化した製品はそういう所がちゃんと考えられているので安心です。商品用途が元から違うので家庭用の汎用金属磨き剤とは単純には比較はし難いですね。
端子を磨く・接点を復活させるには、基本的には電気器具の「金具の汚れが落とせて、その後も保護できれば良い」という目的さえ達成できれば洗浄剤はなんでも良いのです。
家庭用(いや、業務用か?)で日本で一番有名な金属磨き剤「ピカール」なんかで磨けばどんな金属でもピカピカになります。お仏壇の輝きも素晴らしく!(笑)
昭和の家庭には必ず一本はあったと思います。(昭和と言えばトイレにサンポール…)
電子機器の端子を洗浄するというのは基本的にはオーディオマニアの人くらいしか一般的では無いと思います。
普通の家庭ではプラグやジャック、電池や電池ボックスの端子なんか一生磨いた事が無い人がほとんどではないでしょうか。
ちょっと磨くだけで性能UP!、雑音や接触不良が無くなってより長期間良い状態で機器を使用できるのに、端子部の劣化で動作が悪くなって「壊れた」と勘違いして捨てられる製品もあるかと思うと大変残念です。
端子の軽度の汚れなら専用の洗浄剤を使わなくても家庭用の中性洗剤を薄めてティッシュペーパーや綿棒に染み込ませた物で軽くこする(ちょっと力を入れると最適)だけでもかなり効果があります。
白いティッシュの表面に薄く茶色やグレーの汚れが付着するようなら汚れていた証拠。
家庭用洗剤よりは「アルコール入り・ウェットティッシュ」のほうがより金属端子向けですね。
オーディオ用の端子クリーナーの多くは洗浄成分は入っていないアルコール液が多いです。(テープデッキのヘッドクリーニング用の名残り)
水や一部の薬剤は金属を錆びさせるのであまり良くは無いですが、アルコールや有機溶剤は錆びさせませんので昔から接点洗浄に使われてきました。
家庭では専用の洗浄液や工業用アルコール(薬局で売っています)を買う事はあまり無いと思いますが、「アルコール入りティッシュ」ならコンビニでも手に入りますよね。
しかも別のティッシュや綿棒につけなくても最初から布に染み込ませているので、パックから引き出して使いたい大きさに折りたたんで使い、終わったらごみ箱にポイするだけの手軽さ。
ガッツ様情報にある「化粧品」の一部にもこういう用途に使える薬剤(溶剤など)を使用した物もあり、化粧品店ばかりか最近では100円ショップの化粧品売り場で105円で買えたりしますので、中身が分かっていると結構重宝します。100円ショップでなら男が化粧品をカゴに入れてレジに行っても恥ずかしくありません(^^;
しかし溶剤・化学薬品系はガッツ様も書かれている通りプラスチックを侵すものもありますので、他の部分に付着しないよう綿棒等細いものでよく注意して使用する事や、残りの薬剤をしっかり拭き取るなど少しばかり気を使わなければなりません。
そして・・・禁断の大技、コンタクトZの登場ですか!
電気端子の洗浄では無く、使用時の接触抵抗の低減の為の薬剤として「ナノカーボン」という物が売られています。
名前の通りナノサイズ(本当かどうかは不明)のカーボン粒子(要は炭素の粒)が入っている物で、それを金属端子に塗ると接触面が炭素粒子で補完されて有効面積が増え、そのぶん抵抗値が下がって電流を多く流せるようになるという夢のような効果をうたう商品です。
高級品ではわずか数グラムも入っていないのに数千円もするようなものまで売られています。
それに対してコンタクトZは昭和の一般家庭ではどこにでもあり、一本10円程度と誰でもが手軽に使用できる接点改善材(?)でした。
「コンタクトZ−HBよりはコンタクトZ−Bのほうが効果がある!」など数々の都市伝説を生み出したまさに禁断の品です。
電池や充電器の端子を改善して性能UP!させるには今でもかなり有効だと思います。電池端子部をゴシゴシこすって軽く拭き取るだけで実測で数mΩの改善が見られました。
但し今では家庭に一本も無い場合もあるのでしないでしょうか。
「コンタクトZS(シャープ)」ならあるかもしれませんが、芯が細いので使いにくいですね。
コンタクト−Zの高級版として「紀州備長炭−Z」はどうか?と思い試してみましたが、効果はコンタクト−Zとあまり変わりませんでした(笑)
お返事 2007/11/4
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トイレにはサンポール。金属磨きにはピカール。
コンタクトZは丹精こめてナイフで・・・。
我が家を見たんか????(笑)
言われてみれば確かに昭和だ....。
(もう平成もずいぶん経つのに)
ちなみに私の使ってるコンタクトZは2B(トゥービー)です。
(フォービーは汎用性に欠けてだめでした。(笑))
ガッツ 様
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